デビットカードの通常利用での還元率は、住信SBIネット銀行では0.6%、ソニー銀行、イオン銀行、りそな銀行、セブン銀行などでは0.5%。一般的なクレジットカードの還元率が0.5%なので、同レベルです。三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行、みずほ銀行などのメガバンクでは0.2~0.25%程度。
また、提携しているお店で買い物をすれば、還元率が1%程度に上がることもあります。
筆者が最近使っているのは、ソニー銀行の「Sony Bank WALLET」なのですが、買い物金額に応じて、翌月の25日までにキャッシュバックがあるのが魅力です。通常の還元率は0.5%ですが、たとえば月末総残高が300万円以上あれば、1%にアップします。これなら、高還元率のクレジットカードと同じくらいのお得度ではないでしょうか(その他、銀行とのお付き合いに応じて、1.5%、2.0%と還元率が上がります)。
クレカと同じ感覚で使えるデビットカード
最初は「デビットカードって、どうやって使うんだろう」とドキドキしたものですが、使い方はクレジットカードと同じ感覚です。レジで「カード1回払いで」と伝えて、クレジットカードと同じ読み取り機で操作し、暗証番号を入れるか、レシートにサインをすればOK。
ちなみに、お店や店員さんによっては、デビットカードの利用が浸透していない場合もあるので、「デビットカード」と言わずに「カード1回払いで」と伝えるのがコツです。
カードに「VISA」のマークがある場合は国内外のVISAの表示があるお店で使え、「JCB」のマークなら国内外のJCB……と、そのあたりはクレジットカードと同じです。ただし、一部のネットショッピングや店舗では、デビットカード不可の場合もあるため、念のためにクレジットカードも持っておくと安心でしょう。
審査なし、多くが年会費無料でキャッシュカードも兼用
デビットカードは基本的に年会費が不要なものが多く(前年の利用額に応じて無料というカードも)、銀行口座に1万円あれば1万円利用でき、100万円あれば100万円利用できるというわかりやすい仕組みです。「身の丈にあった使い方」ができ、クレジットカードのように発行の際の審査がありません。
銀行のキャッシュカードも兼ねているので、カードが増えてお財布がパンパンになることもありませんし、一度使ってみて「自分に合わないな」と思ったら、キャッシュカードのみで使うこともできます。こう考えると、メリットが多いカードだと感じます。
「お金の管理をシンプルにしたい」「無駄遣いを減らしたい」「翌月のクレジットカード利用明細を見てがっかりしたくない」「不正利用があったら、いち早く気づきたい」という人は、ぜひ一度、デビットカードを試してみてはいかがでしょうか。
(文=西山美紀/マネーコラムニスト)
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