在宅太りは3000円台のスマートウォッチで解消できる?1日数百歩の運動不足生活が改善
在宅勤務が続いている人も多いでしょう。外出することが減り、ネットでの買い物が増え、家にいる時間がどんどん長くなって、「在宅太り」が気になっている人も多いかもしれません。「外出しやすくなったら、スポーツジムに通った方がいいかな……」と考えている人もいるのではないでしょうか。
とはいえ、先行き不透明な時代が続いています。新たな出費を躊躇している人もいるでしょう。そんなふうに考えているうちに、体重が増え、体が重くなり、動きたくなくなり、さらに体重が増え、着られる洋服が減って、さてどうしよう……という悪いループに陥ってしまうでしょう。
実は、そんな悪循環に陥る前に、3000円ほどで解決する方法があるんです。筆者が少し前に購入して活躍している「スマートウォッチ」です。最近、いろいろな方にすすめているほど、気に入っています。
7年ほど前に雑誌の体験談記事を担当して、さまざまなスマートウォッチを試しました。ただ腕につけているだけで、歩数だけでなく、睡眠の状況などを計測できて「なんて便利!」と感激していたのですが、当時は家の中で腕時計をつける習慣がないのと、少々高価だったため、その後は見送ってしまっていました。
ところが、このコロナによる在宅時間アップにより、体重も見事にアップ。このままではいけない……と思い立ち、3000円ほどのスマートウォッチで歩数を計ってみることにしたのです。数年のうちに、こんなに安く、そしてつけていることを忘れるくらい、軽くなっていました。
終日在宅の初日は、1日数百歩しか歩いていないことが判明しました。数千歩は歩いているかなと高をくくっていたのですが、1000歩すら到達しておらず、「これは太るわけだ」「やっぱり肩がこるわけだ」と愕然としました……。
ずっとパソコンの前にいると、ほとんど歩きません。自由に外出していた頃は、打ち合わせで出かけて、駅の階段や乗り換えなどで歩くことも多かったですが、今はリモートの打ち合わせも増えました。家から一歩も出なくても、いえ、椅子から一歩も動かなくても時間は過ぎていきます。これは運動不足になるわけです。
スマートウォッチをつけることで、誰にせかされることもなく、気軽に動くようになりました。動かなければ手元の数字は増えませんし、ちょっと動けば、それだけ数字が増えるという喜びがあり、歩数目当てに動くようになるのです。
以前は面倒だなと感じるような、ちょっとした用事ができた場面で、手元のカウントが増えるという喜びにつられて、洗面所やキッチンなど、さっさと動くようになりました。
また、徒歩10~15分くらいの外出では、以前は自転車に乗っていましたが、「歩数を稼げるチャンス」とばかりに、むしろ積極的に歩いて出かけるようになりました。運動につながるだけでなく、気分転換にもなっていいですね。
すると、初日は数百歩だった自分がウソのように、1日4000~5000歩、または7000~8000歩くらい歩くようになりました。これは大きな進歩です!
体重を計るのと同じように歩数を計測してみる
ずっと体重計に乗っていないと、はたして自分は今、体重がどれくらいなのかわからず、現実に目をそむけるように、つい食べ続けてしまうこともあるでしょう。それと同じで、歩数を計ることで、自分がどれくらい動いているかという現実に向き合うことができます。
アップルウォッチなどをすでにお持ちの方もいると思いますが、すぐに歩数を計るには、安価なスマートウォッチがおすすめです。3000円ほどのものでも、歩数だけでなく、寝る時間、起きた時間、深い眠り、浅い眠りを計測してくれて、睡眠の質を★5つで診断してくれる機能もおもしろいです。
実は、最初に店頭で見つけて買ったものが、何度目かの充電のときに、USB接続の端子を出そうとしたらポキっと折れてしまい、壊れてしまいました(筆者が力任せにしたのもあると思いますが……)。改めて、ネットで口コミなどを見ながら人気があるものに買い替えてみたら、その後は壊れることもなく、機能もさらにアップして使いやすいです。いずれも3000円くらいと、お手頃です。おかげさまで、体重もほんの少しずつですが、減ってきました。
スマートウォッチである程度歩く習慣がついた頃に、さらにジムに通ったり、ヨガをしたりなどとステップアップして、体を動かす習慣をつけてもよいかもしれません。
まずは、家にいながら3000円ほどでできる体を動かす習慣。始めてみてはいかがでしょうか。
(文=西山美紀/マネーコラムニスト)
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