今だからこそ知っておくべき「ビットコイン投資」入門講座(1)「ブロックチェーン基礎知識」

今さら聞けないビットコイン&ブロックチェーンの超基礎知識


――どういう仕組みで、ブロックチェーンは仮想通貨に信頼性を持たせているのですか?

藤田 仮想通貨は世界中の「何時何分にいくら送りました」という情報を約10分で区切って、ひとつの「ブロック」として記録しているんです。10分が過ぎたら、また次の10分間のブロックができる。このブロックが「チェーン(鎖)」のようにつながっていくから「ブロックチェーン」と呼ばれています。

 たとえば、Aさん、Bさん、Cさんの3人だけが仮想通貨をやりとりしていると考えてみてください。3人はそれぞれ1000の通貨を持っているとします。

 最初の10分間で、AさんがBさんに100を送りました。ここで、ひとつの記録のブロックができます。
(ブロック1:A=900、B=1100、C=1000)

 次の10分間で、今度はBさんがCさんに300を送りました。ここで、次の記録のブロックができます。
(ブロック2:A=900、B=800、C=1300)

 さらに次の10分間で、CさんがAさんに500を送りました。これで、3つ目のブロックができます。
(ブロック3:A=1400、B=800、C=800)

 このように、10分ごとにやりとりが記録されていくわけです。

 ビットコインでは、この10分ごとの記録を3人それぞれがデータとして所有しています。このことから、ブロックチェーンは「分散型台帳技術」とも呼ばれています。銀行の場合、お金のやりとりの記録データは銀行が保有しています。つまり、特定の誰かが管理している「中央集権型」です。それに対して、ビットコインはみんなで記録データを共有して管理しているわけです。

 この「分散された記録データ=ブロックチェーン」のメリットは、誰にも改ざんもハッキングも盗むこともできないし、絶対に消えない、という点です。

 たとえば、外部のXさんがハッキングをしてAさんの記録だけを改ざんしても、BさんとCさんの記録との整合性が取れないので、意味がありません。もしかしたら、3人分くらいの記録データなら同時に書き換えることは可能かもしれませんが、利用者が10人、100人と増えれば、すべての記録データを同時に書き換えることは事実上不可能です。

 17年10月の時点で、ビットコインのユーザーは全世界に2000万人以上いるといわれています。18年になってからは、さらにその数が増えているでしょう。その安全性は、経済産業省などもお墨付きを与えているほどです。

 これが、仮想通貨の取引に「信頼性」を持たせた「ブロックチェーン」という技術なんです。

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