日々の消費行動の中でキャッシュレス決済が定着し、各種カードやアプリのサービスを駆使している人は多いだろう。より賢く使いこなすために、お得なサービスを見極めたりポイント還元率を高めたりする工夫が欠かせない。
キャッシュレス決済が可能なお店を検索でき、最大限ポイント還元される方法を選んでくれる「AI-Credit」の創設者である足澤憲氏に、注目のサービスやお得な使い方について聞いた。
トヨタの決済アプリが驚異の還元率
――以前の記事で紹介していただいたウォレットアプリ「Kyash」は、ポイント還元率が低くなってしまいました。
足澤憲氏(以下、足澤) Kyashの還元率は1%から0.2%に下がり、カードマニア界隈では衝撃が走りました。そこで、次にお得なサービスは何かということになります。たとえば、ポイント還元のあるプリペイドカードには「au PAY プリペイドカード」「dカード プリペイド」「ANA JCBプリペイドカード」「かぞくのおさいふ」などがあります。還元率は0.25~0.5%で、それぞれクレジットカードなどと紐付けてアップさせることができます。
――おすすめのサービスはどれでしょうか?
足澤 リアルのカードよりも、トヨタ自動車のキャッシュレス決済アプリ「TOYOTA Wallet」に注目しています。還元率は驚異の1.5%。現時点では期限を設けておらず、豊富な資金力を持つトヨタのサービスなので、この高還元率を維持してくれることを期待しています。
――TOYOTA Walletの還元率を、さらにアップさせることは可能なのでしょうか?
足澤 「エポスゴールドカード」からKyash、TOYOTA Wallet、「楽天Edy」という流れでチャージして使うと、還元率は最大3.7%にまで高まります。もう少しシンプルにしたいという方は、エポスゴールドカードから「6gram」にチャージして、6gramのリアルカードで決済するのが良いでしょう。その場合、エポスゴールドカードのポイントアップショップに「mixi」を設定しておくことで、還元率は最大2.5%になります。
一般的なクレカの還元率はほぼ1%なので、仮に毎月20万円をカードで支払う場合は2000ポイントの還元となります。それが、2.5%であれば5000ポイントに、3.7%であれば7400ポイントになるわけです。たとえば副業で7400円を稼ぐのも大変ですが、カードと紐づけするだけで、それだけのポイントをゲットできることになります。
――トヨタは、なぜこれだけ還元率を高めているのでしょうか?
足澤 やはり、TOYOTA Walletの認知度向上のためでしょう。ユーザー数を増やすためには、お得感をアピールする必要がありますから。実際、各キャッシュレス決済の運営会社は、チェーン店などとコラボして還元率をアップする戦略を取っています。サービスを普及させるためには、多額のコストをかけて広告宣伝を行うよりも、還元率を高める方が有効なのです。
●「AI-Credit」