今年のボーナスは極力“貯めたほうがよい”理由…「ボーナス依存家計」はこんなに危険
この状況を「家計」に照らし合わせれば、ボーナス依存の家計管理を行っていると、いざ景気後退局面が訪れたときには、企業規模が大きい会社にお勤めの人ほどその影響が大きくなるのです。
今年、景気後退の予測が出ている以上、一日も早くボーナス依存から家計を見直す必要がありそうです。毎月の生活費は月収だけで賄うことを基本として、ボーナスはあくまでも余裕分として扱うようにするのです。余裕分だからといって生活費の補填に使っていれば、資産形成がままならなくなります。
また、生命保険料などをボーナスでの年払いにされている人は、年払い保険料を12カ月で割り、毎月の生活費から積み立てて年払いに充当するようにしてください。生活費を月収だけで賄うのが難しい人は、きちっと家計簿をつけて抜本的な家計の見直しを行うべきです。
今冬のボーナスの使い道、今年を俯瞰すれば慎重に扱っておいたほうが無難でしょう。投資を行おうと考えていた人は「休むも相場」という格言を頭に浮かべ、来年の景気動向が見え始めてから動いても遅くはないはずです。そして積立投資を行っている人は「継続」すべきなのは、いうまでもありません。
(文=深野康彦/ファイナンシャルリサーチ代表、ファイナンシャルプランナー)