お金はあるに越したことはない。お金がなくて困ることはあっても、あって困ることは何もない。そんな理由から、人間誰もがお金を欲しがる。しかし、お金が手に入るかどうかは本人の資質だけでなく「運」にもよる。そう、「金運」である。
金運を引き寄せるために知るべきお金の真理
「お金が吸い寄せられる」
「お金に好かれる」
金運について語られる時、必ずといっていいほどこんなワードが並ぶ。これらは、あまり金運に恵まれている実感のない人にはわかりにくいかもしれない。ただ、富を手にした人、経済的に成功した人は、けっこうこの「お金の法則」を信じているものだ。『金運がアップするすべての方法を試してみた』(櫻庭露樹著、フォレスト出版刊)では、このお金が集まる法則について、さまざまな金運アップ法を試した著者の知見が明かされる。
金運について、まず知っておくべきことは「お金とはエネルギーである」ということ。その人が誰かに対して使ったエネルギーの対価がお金、ということである。だから、「金運がアップする財布」などの類の開運グッズには意味がない。これがまずお金に対して知っておくべきことだ。
そしてエネルギーには「正のエネルギー」と「負のエネルギー」がある。正のエネルギーは自分が誰かに対してつかったエネルギーで、会社で働いてもらった給料などもこちらに当てはまる。逆に負のエネルギーとは人に何かをしてもらったエネルギーである。誰かにごちそうになったり、助けてもらったりしたお金はこちらに入る。お金に好かれる人は、常に負のエネルギーより正のエネルギーの方が上回っている。
つまり、誰かのためにお金を使っている人ほど、お金に好かれる。お金の法則は、実はこんなシンプルな図式なのだ。
お金を大事にする大繁盛店
より、具体的かつ実践的な法則もある。それは「お金を大切にしない人のところにお金はやってこない」というもの。
財布は「お金の家」で、汚い家には入りたくないし、そこから早く出ていきたいと思っています。(P83より)
財布をきれいに保っておくのは、お金を引き寄せるための基本。ぼろぼろの財布はダメだし、レシートや領収書が札入れに詰まっているような状態もNG。余談だが、お金を大切にする人のエピソードとして、本書ではとあるお弁当屋さんのおかみさんの例を紹介している。
このお弁当屋さんは大変な繁盛店なのだが、おかみさんは毎晩お札にアイロンをかけて、一枚一枚ていねいにきれいにしていく。小銭は洗剤で洗う。こうして洗ったお金は翌日の営業の釣銭になるのだが、お釣りとして出ていったお金はすぐに売り上げとしておかみさんのところに戻ってくる。これが繁盛の秘訣とは限らないが、お金を大事にする人はお金に好かれるのかもしれない。
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お金を稼ぐ能力は人それぞれ。しかし、お金に好かれるかどうかはお金との向き合い方次第だ。本書では「金運」という視点から、お金に好かれるための法則を解説していく。
稼ぐ、守る、貯める、以前にお金への「エチケット」として参考にしてみてはいかがだろう。(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。