2ちゃんねる開設者の「ひろゆき」こと西村博之氏が、東京都が6月下旬から申し込みを開始した「外国人起業家の資金調達支援事業」に疑問の声をあげ、小池百合子知事に「アホなの?」などと言い放ったことが話題になっている。
今月8日、評論家の白川司氏が自身のTwitterで「外国人が創業すると東京都が1500万円を保証人無しで貸してくれるという制度が中国で評判になっている。東京での起業を促す中国語の記事もあるそうだ」などとツイート。
ひろゆき氏は15日付のTwitterで、この投稿を引用しながら「外国人が創業すると東京都が1500万円を保証人無しで貸してくれる夢溢れる政策」と皮肉をこめて反応。続けて「無担保なので使い切ったら中国に戻るだけでOKです。中国まで取り立てには行きません」と”悪用”の可能性を指摘した。
ひろゆきは最後に「払うのは都民の税金。都知事の小池百合子さんはアホなの?」と小池知事を痛烈に批判している。
これにネット上では「都民ファーストじゃなく外国人ファースト」「無担保はエグいな」「そんな金があるなら高校無償化とかやってくれよ」「返さないまま帰国したらマジでどうすんの」などといった声があがった。
東京都議が「ネットの声」を投げかけると宣言
都のホームページによると、同制度は「外国人が東京で起業しやすい環境の整備を図るため、外国人起業家に向けて、金融機関による融資と、融資前後の経営支援を組み合わせた取組」とのこと。
事業活動の制限を受けていない在留資格を有し、日本国内において創業日から5年未満であるなどの条件を満たせば、最大1500万円(融資利率:固定金利2.7%以内)が無担保で融資される。返済期間は10年以内で、保証人は「法人代表者(原則)、または不要」とされている。
実際、制度の利用者が返済しないまま帰国してしまったら東京都が国境を越えて取り立てできるのかは大いに疑問だ。保証人なし&無担保でそうなってしまったら、もう泣き寝入りしかないのではとも思える。
こうした反響を受けて、地域政党「自由を守る会」代表で東京都議の上田令子氏がSNS上の疑問の声を取りまとめて「産業労働局と、小池知事お膝元の官房、政策企画局になげかけます」と宣言しており、今後も騒動は拡大していきそうだ。