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こうした時に、自分が求めるライフスタイルと両立できる職場に移る転職があっていい。若い年代では、本業に集中して仕事のスキルを上げることの効果が大きいので、副業や仕事のペースダウンは考えにくいが、若くても本人の価値観によってはこの理由で転職する場合があるだろう。
筆者の場合は、40代前半に、定年(当時は60歳定年をイメージした)後の人生を考えたことと、広い対象に向けて文章を書いたり話をしたりする表現活動と本業の両立を考えた結果、働く時間と対外的な発言の自由度の高い職場に移って(会社からの収入は下がったが)、経済評論の仕事と勤め先の仕事を両立させる道を模索した。個人で行う仕事なら、年を取っても自分なりのペースで働けるのではないかという計算もあった。
筆者の場合は、その時点ですでに転職回数が多かったので、やや特殊かもしれないが、誰でも所属組織を離れた後の人生のことを考える必要があるし、それはなるべく早いほうがいい。組織(会社や官庁)が用意している働き方とタイムスケジュールが自分の人生に合っているとは限らないし、そもそも組織が一生の生活の面倒を見てくれるのは幸運なケースだ。
転職を考えている方は、自分の転職が何を目指したものなのかを改めて考えてみるといい。
(文=山崎元/楽天証券経済研究所客員研究員、マイベンチマーク代表)
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