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現役人事担当者がセキララ告白「激変する採用現場のリアル」

「転職エージェントを使ってくる時点で不採用」(採用担当者)

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 もちろん、昔はエージェントでもそういうことはありました。「A社のCさんは信頼できる人で、この人が紹介してくれる人ならよい」と。でも今は、そこにお金がかかりますし、同じスキルだったらエージェントを通さない方がよい。

 ここからは内緒の話ですが、昔はエージェントからリベートをもらう人事担当者もいましたが、今ではエージェントもそうした余裕はないですし、人事がそんなことをしていたらコンプライアンス問題で新聞に取り上げられてしまうでしょう(笑)。リーマン・ショック以降、企業からの求人数が激減し、多くのエージェントが倒産、廃業に追い込まれました。顧客企業の人事部にリベートを払って、人が採用できる時代は、完全に終わったのです。

ーー現在の採用市場は、どのような状況でしょうか?

B氏 現在は、人を採りにくい状態にあります。理由はいくつかありますが、多くの企業が予算不足であるため、それぞれ工夫を凝らしていることも理由の一つでしょう。少し前はスカウトメールを送るという手法が登場し、これ自体が革新的でした。しかし、現在はスカウトメールはあまりに一般的で、多くの会社がさまざまな工夫を凝らしていますので、たいした差別化になりません。例えばLinkedin、FacebookのようなSNSを用いたり、githubを用いて、面談してもなかなかわからないエンジニアのスキルを把握するなどしています。

 また、Web系の企業は弊社からすると多額の採用予算を持っており、かける人員も半端ではありません。優秀なエンジニアの採用は、売り上げにそのまま直結するため、お金と人をかけて、この分野の技術者を本気で採りにかかっています。

 各社の人事担当者と話すと、「求める人材がいない」と嘆いていますが、実際はいます。しかし、取り合いですので、特別な採用ノウハウや工夫がないと、勝てないと思います。
(構成=編集部)

BusinessJournal編集部

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