まず「動詞」で考えろ？ビジネス書ばかり読んでも成長できないワケ

ーー仕事についても然り、でしょうか。

石黒　そうですね。僕はよく「目の前に見えている、次の電柱のところまでの範囲を意識して仕事をする」みたいな言い方をするんですが、見えてもいない先のことにあれこれ悩んだりする前に、まずは目の前にあることから片付けていく、見えていることから考えていくことが、ストレスフリーという観点からも大事だと思うんですよ。未来は、現在の延長線上にあるのですから、まずは現在を粛々と積み重ねていくことに注力しないと。そうして見えていた電柱のところにたどり着いたら、また次の電柱のところまで同じように進んでいけばいい。その積み重ねが、自分でも気付かないうちに財産になっていくはずです。
（構成＝漆原直行）

●石黒謙吾（いしぐろ・けんご）
編集者・著述家・分類王。1961年、石川県金沢市生まれ。「PENTHOUSE」（講談社）、「Hot-Dog PRESS」（同）の雑誌記者・編集者を経て、32歳で完全フリーとなり、書籍の編集やプロデュースに注力。これまでに手がけてきた書籍は200冊。著書は累計87万部で映画化、ドラマ化もされた『盲導犬クイールの一生』（文藝春秋）はじめ、『2択思考』（マガジンハウス）、『図解でユカイ』（ゴマブックス）、『ダジャレ ヌーヴォー』（扶桑社）など多数。全国キャンディーズ連盟（全キャン連）代表。日本ビアジャーナリスト協会副会長。草野球歴34年、年間40試合というバリバリの現役プレーヤー。