――個人的には、コインランドリーはどうにも儲かりそうにない気がするのですが……
小林: それがそうでもないみたいですよ。洗濯機が一家に一台ある時代に、コインランドリーに需要なんてあるわけないと思いがちですが、昔ながらの汚くてさびれたコインランドリーではない、きれいで快適なコインランドリーは主婦層に受けていて、年間で3%以上市場規模が増えているんです。
というのも、家庭用の洗濯機では洗えないものって結構ありますよね。寝具もそうですし、子どもがスポーツをやっていて洗濯物が大量に出ることもある。雨で洗濯物が乾かない時に、乾燥機だけ使いたい場合もあります。
そういうことも考えると、コインランドリーは結構おもしろいビジネスなんですよ。トランクルームもおもしろくて、毎月の賃料が少額なのでみんなあまり気にせずに荷物をずっと置きっぱなしにしてくれる。
退去後のクリーニングも必要ないですし、不動産を買うわけではないので固定資産税もかかりません。最初の集客が大変ですけど、そこを乗り切れば安定して収入が入るストックビジネスになりえます。
――その他、最近人気の副業などがありましたら教えていただきたいです。
小林: 基本的には自己資金がすくなくても始められるものは流行っていますよね。ローンが組めるという意味では不動産もそうですし、あとはAmazonを使った物販とか。
ただ、物販は睡眠時間を削ってやる覚悟がないと難しいですよ。発送作業や梱包でどうしたって時間は取られますから。
株やFXは稼げる額が大きいので非常に人気はありますし私もやっておりますが、自己資金がない人がやるときついです。経済力がない人がやると、一瞬含み損が出ると我慢できずに売ってしまって、結果負けてしまうんです。やることが悪いとは言いませんけど、やるとしたら潤沢な資金があるか、毎月安定したキャッシュフローを構築した状態であることが前提です。そうでない方が最初に始める副業としては向いていないと思います。
――副業が軌道に乗ってきたら、ほとんどの人は会社を辞めることを考えると思います。このタイミングについて、アドバイスをいただきたいです。
小林: 私は基本的に会社を辞めるというのはおすすめしていなくて、できるかぎり安定収入を維持したまま、あくまでも副業として不動産投資や他のビジネスをやっていただきたいと思っています。会社を辞めて自分で始めたビジネス一本でやっていくよりも、精神衛生的には絶対いいので。
それでしばらくやってみて、本業の収入よりも圧倒的に稼げるようになったら、会社を辞めることを考えてもいいのかなと思います。目安としては、不動産ビジネスであれば家賃収入の手残りキャッシュフローで月100万円くらいですね。
ただ、家賃収入の手残りが月100万円くらいの規模だと、実際のところそこまで時間を取られないんですよ。それなら会社を辞める必要あるのかな、という気はします。