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心理学教授が研究する、幸せな結婚生活の「賞味期限」とその「延ばし方」

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※画像:『リュボミアスキー教授の人生を「幸せ」に変える10の科学的な方法』(ソニア・リュボミアスキー/著、渡辺誠/監修、金井真弓/訳、日本実業出版社/刊)

 お金持ちになれば幸せになれる。理想の人と結婚すれば幸せになれる。これをすれば、これができれば幸せになれるという思い込みは、誰もがすることだろう。しかし、最新の科学的な研究結果によると、これらの考え方は誤った神話だったのだ。

 本書『リュボミアスキー教授の人生を「幸せ」に変える10の科学的な方法』(ソニア・リュボミアスキー/著、渡辺誠/監修、金井真弓/訳、日本実業出版社/刊)では、幸せを遠ざける10の「誤った神話」を入口に、さまざまな研究結果をもとに、「幸せになる方法」を紹介する。

 「理想の人と結婚すれば、幸せになれる」というのは、本当なのか。科学的にはそうではないようだ。結婚という出来事に関する最も有名な研究では「結婚したとき、平均的な人はかなり大きな幸福感を得られるが、この感情は2年ほどしか続かないこと」を明らかにしている。恋愛の始まりでは、明らかに強烈だった情熱も互いに惹かれ合う力も2年も経てばおだやかなものへと落ち着いていく。恋愛から、しっかりと信頼し合える人間関係や結婚生活に変わる。さらに、こういった感情の変化につれて全体的な満足感の低下が起こる場合も多くあるのだ。

 心理学教授であり、著者のソニア・リュボミアスキー氏の研究室で行っている研究や同僚の調査では、信頼し合える男女関係が「快楽順応」することを克服したり、防いだり、順応するのを遅らせたりする秘訣をいくつか明らかにしている。それは「情熱が薄れるのは当たり前の現象だ」と悟って、男女関係に忍び込んでくる安定を受け入れることだ。そして、次の段階で難しいのは、パートナーをだんだんと当然のものと受け止めるようになるにつれて、ひたむきな努力が必要になること。

 「パートナーに慣れてきたこと」に自ら気づくための1つの手がかりとして、「相手に感謝しなくなること」が挙げられる。なので、夫や妻に感謝して「ありがたい」と感じ、ちゃんと相手に気を配るという態度を続けられれば、一緒にいても「当たり前だ」とは思わない。リュボミアスキー氏の研究室もふくめたさまざまな研究からこの考え方が正しいことは裏付けられているという。つまり、人生における好ましい変化に感謝し続ける人は、その状況に慣れにくいということだ。

 長く一緒にいれば相手がいることに慣れてしまうのは、経験のある人も多いだろうし、おかしいことではない。理想の人と結婚すれば、幸せになれる。その言葉通りでは、必ずしも幸せにはなれないようだ。お互い感謝の気持ちを持ち続けること。当たり前のことかもしれないが、慣れてくると、つい忘れてしまうことでもある。家庭円満な夫婦は意識することなく、もしくは意識して、日々、相手や生活のちょっとした変化に感謝して過ごしているのだろう。

 これをすれば幸せになれるということを達成できたとしても、決して幸せになれるとは限らない。ただ、一ついえるのは、努力を怠ったり、感謝の気持ちを忘れた人の所には幸せはやってこないということだ。
(新刊JP編集部)

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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。