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東京・港区民の平均所得は9百万円!足立区の3倍 学歴、年収も驚愕の23区間格差…

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港区・六本木界隈(「Wikipedia」より/Chris 73)

 富と情報、人が集中する日本の首都・東京。特に「東京23区」と呼ばれる特別区は、全国の多くの自治体の中でも1人勝ちといっていいエリアだ。しかし、ひと口に23区といっても、大使館や有名企業の本社が集結している港区、最新のファッショントレンドを発信する渋谷区、町工場が点在する墨田区や大田区など、それぞれ特色が異なり、さらに居住者の年収や学歴、職業などによって、23区間に大きな「格差」が生じているという。

 なぜ区によって所得水準などの格差が生まれるのだろうか。23区間の格差をデータから読み解いた話題の本『23区格差』(中公新書ラクレ)の著者で、一般社団法人東京23区研究所所長の池田利道氏に話を聞いた。

23区の格差は江戸時代の大名屋敷が原因?

 2012年の総務省調査データを見ると、23区の平均所得水準は429万円で、全国平均の321万円の1.3倍以上である。そのなかでも、群を抜いているのが港区の904万円で、続いて千代田区の763万円、渋谷区の684万円がトップ3となっている。そして、最下位となった足立区の所得水準は全国平均とほぼ同じ323万円で、あくまでも区間だけで比較するとトップの港区と約2.7倍の差が開いた。

 池田氏によれば、「年収」「学歴」「職業」の3つを共通項とした際、すべての項目で上位にランクインする“勝ち組”と呼べるのは、港区、千代田区、中央区、文京区などの都心部、そして渋谷区、目黒区、世田谷あたりの西南部だという。なぜこれらの区が勝ち組になり得たのだろうか。

 池田氏は、「実は、都心に高学歴や高所得者が住むというのは、世界的にはあまり一般的なことではありません」と指摘する。

「ニューヨークやパリ、ロンドンを見てもわかりますが、海外の場合、都心部はスラムとまではいかなくても、低所得者や現場労働者、移民が住むケースがほとんどです。では、なぜ東京だけが都心に高級住宅街が立地したのか。それは、江戸時代に建てられた“大名屋敷”の存在なくしては語れません。六本木ヒルズや赤坂サカス、東京大学など、こういった場所はすべて大名屋敷の跡地です。そのため近代化以降、まとまった土地を使った開発が可能になったのです」(池田氏)

 また、渋谷区や目黒区、世田谷区の場合、大正後期から昭和初期に起きた東京の大膨張にあたり、いち早く鉄道が敷かれ、住宅開発が進んだことも大きいという。

「つまり、東京都心に勝ち組の区が集まったのは、豊かなストックをベースに、非凡な人達が住む街になったことが理由と考えられます」

『23区格差』


一人勝ちとも言われる東京で進む「格差」。ある区で少子化や高齢化が止まった理由 とは? 子育て支援や医療の手厚い区、学歴・年収・職業が非凡な区とは? その力 強さの秘密を東京23区研究所所長がデータで解析。成長のヒントはここにある! 23区通信簿付き。

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