韓国ガールズグループ・Tahiti(タヒチ)のメンバー、ジスがあるスポンサーブローカーから“高額アルバイト”を持ちかけられたことを暴露した。
ジスは1月11日、自分宛に届いたダイレクトメールをインスタグラムに公開。その画像によると、ジスにメールを送りつけた男は、自らをスポンサーブローカーと称し、「高級アルバイトをするつもりはありませんか? 時間、条件、支払いなどすべて調整します。私は会員制で運営されているクラブのスポンサーブローカーなのですが、会員の中にジス氏の大ファンがいます」と切り出している。
男は「ジス氏は1回当たり、200~300万ウォン(約20~30万円)を受け取れます」などとメールを続け、「ただお客さんとデートを楽しめばいいんです。ショッピングして、夕飯を食べて、雰囲気を楽しむだけでいいのです」と提案した。ジスが返信をしないでおくと、「400万ウォンでは?」などと価格を吊り上げた“追撃メール”を送ってきたそうだ。メールには明言されていないが、どう考えてもショッピングや夕食だけで終わりそうにない。
韓国の国家人権委員会が2010年4月に発表した調査結果によると、女性タレント111人、タレント志望者240人を対象に行ったアンケートで、対象者の60%以上がセックスや旅行同伴、酒席での接待などの性的な不快感を伴う要求を、スポンサーなどから受けたことがあるという。さらに、31.5%は胸やおしり、脚などを直接触られる被害に遭っており、6.5%は性暴行や強姦などの犯罪を受けた経験があるそうだ。
実際に、性接待を強要されたことを苦に自殺した女性タレントもいる。09年3月、タレントのチャン・ジャヨンが、自宅で首を吊った状態で発見された。彼女は遺書に「(権力者たちが)私の体をもてあそんだ……。とても不潔で、悲惨で、狂いそうで死んでしまいたい」と書き、07年半ばから新聞社社長、映画監督、プロデューサーなど20人以上に性接待を強要されていたことを明かした。
今回、ジスに送られた怪しいメールを見る限り、韓国芸能界の悪習はいまだに改善されていないということがわかる。ジスは「このようなメッセージはとても不快です」とコメントしており、所属事務所の関係者も「(今回のように)連絡を取ろうとしたのは1~2回ではない。法的対応に出ることにした」という。
日本に進出する韓国のガールズグループや女性タレントが多いが、まずはこういった自国内の問題を解決してほしいものだ。
(文=編集部)