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中国のキョンシー肉輸出に世界が震撼…40年前の肉を薬品処理、腐敗した肉で餃子も

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「Thinkstock」より

 世界消費者権利デーの3月15日、中国・捜狐新聞では昨年摘発された偽装食品の数々を振り返る特集を掲載した。

 筆頭は、昨年12月15日に摘発された「汚水北京ダック事件」だ。南京市内の山林に作業所を構えていた鴨肉業者が、近隣住民に悪臭がキツイと通報されて事件が発覚。食品衛生局が立ち入り調査を行うと、作業所では鴨の内臓が無造作に積み重ねられ、床は汚水が垂れ流しの状態で、その上に皮を剥がされた鴨が集められていた。これらの鴨は北京ダックとして都市部のレストランなどに卸されていた可能性があり、流通ルートについて捜査が行われている。

 7月には「キョンシー肉事件」が世界を震撼させた。キョンシー肉とは、数年~数十年前の腐乱肉を薬品処理したシロモノだ。中国では、昨年の上半期だけで10万トンのキョンシー肉が押収され、流通に関わった複数の業者が摘発された。なかでも中国とベトナムの国境にある雲南省紅河哈尼族自治州でキョンシー肉を密輸しようとしていた業者からは、670トンものキョンシー肉が押収され、20~40年前に加工された肉であることが判明した。

 同月には、江蘇省鎮江市内のスーパーで販売されていたチョコレートの中からウジ虫が見つかった。このチョコレートは日本でも人気で、高級チョコレートとして知られるイタリアの有名ブランドのものだった。このメーカーは過去5年間で、虫のほかにも髪の毛やカビの混入など5件の異物混入事件を起こしている。

 また6月には、福建省泉州市内の食品加工工場による「不潔餡事件」が明るみになった。地元衛生局が工場へ立ち入り調査をすると、大量のハエが工場内を漂っており、工場内には肉の腐敗臭に加え、床や肉の攪拌機などは廃油まみれだったという。この工場では腐敗した鶏肉や豚肉を使用し、餃子やワンタン、春巻きの餡を生産、それらを9つの飲食店に卸していた。

 食品輸入率の高い日本の食卓は、もはや中国と地続きといっても過言ではないほど大量の加工食品を中国から輸入している。こうした危険な食品が、我々の胃袋に入っている可能性も低くはない。
(文=青山大樹)