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住宅ジャーナリスト・山下和之の目

バカ高い新築マンション、新築戸建てのほうが2千万円も安い!築20年で価値3分の1に

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「Thinkstock」より
 一戸建ての建物の価値は20年でゼロになる――。


 そんな常識がまかり通っていますが、果たしてこれは正しいのでしょうか。実は、中古住宅の価値を比較すると、築20年を超えるとマンションの価値は新築時の3分の1近くまで減少するのに対して、一戸建ては半分以下になることはありません。将来の資産価値を考えると、断然一戸建てのほうが有利なのです。

新築や築浅物件は一戸建てのほうが安い!


 まずは図表1をご覧ください。これは、首都圏で取り引きされている中古マンションと中古一戸建ての成約価格が、建築後の経過年数によってどう変わるかを示しています。

 築0~5年以内の新築に近い状態では、マンションのほうが圧倒的に高くなっています。特にここ数年は新築マンション価格が大幅に上がっていることもあって、築浅の中古マンション価格も上昇、4739万円に達しています。それに対して、築浅の中古一戸建ては3710万円で、なんと中古一戸建てのほうが1000万円以上も安くなっています。
 
 新築や新築後間もない物件では、マンションに比べて一戸建てのほうが格段に手に入れやすくなっていることがわかります。



マンションは築25年まで急激に下がる


 その後、築年数が経過するにつれて、マンション価格は急激に低下します。特に建築後25年までは、まさに右肩下がりといっていい状態で、築21~25年になると1729万円で、築0~5年の4739万円に比べると3分の1近い水準まで低下します。さらに築31年~では1572万円と、築0~5年の3分の1以下まで下がります。

 それに対して、一戸建ての下がり方は緩やかです。築0~5年が3710万円に対して、築6~10年は3657万円と1.4%ほどしか下がっていません。さすがに、築20年を超えるとかなり低下し、築31年~では2268万円ですから、築0~5年に比べると4割近いダウンです。それでも、マンションが3分の1以下まで下がっているのに比べると、資産価値の維持という点では一戸建てのほうが格段に有利な結果といっていいでしょう。