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東大合格者数、高校別順位に異変!公立校の復活鮮明、有名私立は没落続出で格差拡大

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東京大学安田講堂(「Wikipedia」より/Sujay25)
 今春の東京大学合格者数高校別ランキングで最も注目を集めたのは、都立の名門・日比谷の復活だろう。戦前はもとより、1960年代までは首位を定位置にしていた日比谷だが、学校群制度の導入以降は凋落の一途をたどり、久しく昔のトップ校扱いをされていた。


 しかし行政の支援もあって近年は次第に復調、今回は53人の合格者を出して、私立のトップクラスを脅かす位置まで巻き返した。

「中高一貫ではない3年制の高校としては、この数字は驚異的」(有力進学塾関係者)

 当サイトでも公立校の復調は指摘していたものの(2014年4月21日掲載)、ここまで急激に伸長するとは予測していなかった。日比谷に限らず、ライバル関係にある都立西や国立、小石川なども着実に実績を高めており、公立名門校の復活は本物のようだ。

 ただ東大合格者数は定数の決まった椅子取りゲームに類するものだけに、どこかが伸びれば、そのあおりを受ける高校が必ず出てくる。代表的な私立進学校の合格者数の長期トレンドを調べてみると、興味深いデータが浮かび上がってくる。私立進学校の格差が、いっそう際立ってきたのだ。
 
 もっとも、自他ともに認める国内私立御三家の開成、灘、麻布については特に変化は見られない。80年以降の合格者数の推移でも、開成は130人台から200人台、灘は80人台から130人台、麻布は70人台から120人台のゾーンを往来しており、最近も同様だ。もちろん開成は終始トップの座を維持しており、灘、麻布も十傑を堅持している。やはり別格なのだろう。

浮沈が鮮明化


 だが、これに続くクラスになると浮沈が鮮明化している。80年以降、東大に50人以上の合格者を出したことのある有力進学校の過去3年と過去の最高数を調べてみると、さらに実績を伸ばしそうなところと、明らかに停滞してしまっているところに二分化される。

 高位安定はもとより、さらに伸び代がありそうなのは、駒場東邦、渋谷教育学園幕張、聖光学院であろう。公立名門校の躍進という逆風下にありながら、この3年で最高数を更新したのはブランド力の証であろう。過去10年、合格者数十傑から外れたことのない桜蔭の底力も特筆される。

 これに対して桐朋、武蔵、巣鴨は明らかに最盛時の実績からはほど遠く、海城もかつては常連だった十傑から外れる年が多くなった。「コストパフォーマンスを考えると、同じ程度の進学実績では都立のトップクラス校には太刀打ちできない」(有力進学塾関係者)ことからも、いずれも微妙な立ち位置にあることは間違いないのだろう。