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住宅ジャーナリスト・山下和之の目

マンション高騰、一般人が手の届かない水準に…築浅の中古「掘り出し物」が安く買える!

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 マンション、特に首都圏のマンション価格上昇が止まりません。不動産経済研究所によると図表1にあるように、2008年のリーマンショック後、首都圏のマンション価格は下落して、その後しばらくは横ばいが続きました。それが、12年の4540万円を底に上昇に転じ、3年間で1000万円近く上がって、15年には5518万円に達しました。大都市圏では地価も上昇が続いており、建築費は高止まりしています。マンション価格が下がる要因はありません。当面は上がり続けることになりそうです。


発売戸数は減少傾向を強める


 こんなに高くなっては、ごく一部の富裕層を除いて購入できなくなってしまいます。郊外型のマンションならまだなんとか手が届きそうだったのが、それもジワジワとした上昇でついていけなくなっているといっていいでしょう。

 このため、マンション分譲会社も様子見傾向を強め、発売戸数を抑制しているのです。15年の発売戸数は前年比でほぼ横ばいになるだろうと予想されていたのが、全国平均では6.1%、首都圏では9.9発売戸数%の減少でした。

消費者は価格上昇についていけなくなっている?


 16年に入っても抑制傾向は変わらず、発売戸数は前年割れが続いているのですが、それでも契約率は低調です。

 契約率は一般的には70%を超えると好調といわれます。首都圏では15年まではおおむね70%を超えていました。それが、15年12月には64.8%に下がり、16年1月には58.6%を記録しました。高くなりすぎたために、消費者がついていけなくなっているといっていいのではないでしょうか。

中古マンションでは指し値が当たり前に


 その傾向が明確に反映されているのが中古マンションの価格動向です。図表2は首都圏と東京都の中古マンションの1平方メートル単価がこの3年間どのように推移しているのかを折れ線グラフにしたものです。