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「免疫療法」に批判的な「非科学的」日本人…エセ免疫療法の蔓延を防ぐ正しい方法

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患者を不幸にするエセ免疫療法クリニック~まともな「がん免疫療法」の科学的検証をの画像1
免疫療法の混乱は今後どうなっていくのか?(depositphotos.com)

 今回は、筆者が日本滞在時に感じた、免疫療法に対する違和感について話をしたい。ちなみに、4月1日~5日に開催された米国癌学会で、免疫療法とリキッドバイオプシーは中心的話題だった。色々な人と日本に次期がん対策に関する話を聞いたが、残念ながらリキッドバイオプシーに対する反応は低かったし、「免疫療法」に対して批判的な声が消えないようだ。

 科学として免疫療法は確固たる位置を築いたことは明白だ。日本では、いい加減な免疫療法が広がることを問題視し、憂慮している人が少なくないようだが、欧米ではいろいろな免疫チェックポイントを対象とする治療薬や多種類の免疫療法の検証が進んでいる。

「あやしい免疫療法が広がることを懸念して、まともな免疫療法を抑え込む」ことは非科学的だ。国際的な環境は、「何かが起こる危険があるから、何もしない」といっているような悠長な状況ではない。「真っ当な免疫療法の科学的な妥当性を評価しつつ、あやしげな免疫療法を抑え込む」ことが、国・学会・医学研究者・医師を含む医療従事者の使命のはずだ。

 現在、保険適用となっている免疫チェックポイント抗体は、分子標的治療薬に比べて効果は長期間継続するものの、効果を発揮するまでに少し時間がかかる場合が多い。しかし、有効率は20~30%と限られている。

 薬価が高いことが問題になっているが、分子標的治療薬と比べて桁外れに高額であるわけでもない。効果が出ない患者さんに対する無駄な投与や、自費診療で治療を受けている患者さんや家族への経済的負担が課題なのだ。

 米国では、下図に示すような、分子標的治療薬と免疫療法の長所を生かして、2つの治療法を併用する臨床試験が多数実施されている。分子標的治療薬で早くがん細胞を叩き、その間に免疫を活性化させて、長期生存する患者さんの割合を高めようとしているのである。このまま、日本で何もしないでいれば、高額の医療費負担となって跳ね返ってくるのは必至だ。

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