ホワイトボードマーカーやボールペンなどの文具を購入する際は、そのキャップを子供が誤って飲んでしまった時のことを考えてみてください。子供の口に入る大きさの部品、おもちゃなどは、子供の喉につかえても呼吸ができるように穴が開いているものがあります。小さい子供がいる家庭では、購入する際にそのような視点で選ぶべきです。
ところが、100円ショップなどで売られている文具を見てみると、キャップに穴が開いていない商品もあります。子供が手に取る可能性のある物については、価格だけではなく安全を考えて選びましょう。
かつては、子供の手が届く可能性のある場所にはトイレットペーパーの芯の太さより小さいものは注意が必要と言われていました。それが、最近の母子手帳には、図入りで具体的な大きさが示されています。3歳の子供が口を開けたときの最大口径は約39ミリ、のどの奥までは約51ミリなので、それ以下の大きさの文具類などは、誤飲した時に息ができる穴があいているものを選ぶべきです。
商品の袋に「子供などが口に入れてしまうと喉を詰まらす可能性があります」といった注意書きがあるだけでは不十分です。最悪、文字を読めない子供が間違えて口に入れてしまっても健康被害が起きないように、対策が取られている必要があります。
食品に見える、食品以外の物を購入しない
また最近は、綺麗な赤色や青色のゼリー状洗浄剤を便器の内側に貼り付け、流すたびに便器が洗浄されるトイレ洗剤が市販されています。当然、大人であれば便器の中に貼ってあるものを取って食べることはないと思われますが、小さな子供はお菓子と勘違いして口に入れてしまう可能性があります。子供のいる家庭では、お菓子のように見える洗剤を購入すべきではないでしょう。
有名な飴やキャラメルなどのパッケージに入った線香が人気を博していますが、子供のいる家庭では購入すべきではありません。
ペットボトルに入った入浴剤等が販売されていますが、置き場所によっては大人でも間違えて口にしてしまう危険があります。実際に、かつてペットボトル入りの入浴剤を誤飲した男児が一時意識不明の重態となった事故がありました。
同じような懸念がある商品として、100円ショップなどで販売されている、ペットボトルに取り付けるタイプのスプレーノズルがあります。ペットボトルの中に農薬や洗剤などを入れてスプレーするのは確かに便利で、また安価なためメリットが多いように思えますが、誤飲事故を防ぐためには購入しないほうがいいでしょう。