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山陽の名門ヤクザに異変!山口組分裂の影響か?任俠団体山口組からも武闘派組織が離脱

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写真はイメージ(© Fotolia 2017)

 岡山県を本拠に半世紀以上にわたり、侵さず侵されずのモンロー主義、つまりは独立系組織としての姿勢を貫いてきた五代目浅野組に異変が生じたのは、7月19日のことだ。
 
 この日、六代目山口組の最高幹部らが五代目浅野組本部を尋ね、これまでの後見および親戚付き合いを解消することを通達したというのだ。五代目浅野組の中岡豊組長の後見人をしていたのは、現在、府中刑務所に服役中の六代目山口組、髙山清司若頭である。五代目浅野組は独立系組織といえども、髙山若頭を窓口に六代目山口組と友好関係を築いてきた。その関係性を、六代目山口組側から一方的に解消したというのだ。その裏では一体何が起きていたのか。地元関係者はこのような見解を示している。
 
「浅野組は、六代目山口組に後見してもらっているとはいえ、三代目の串田芳明組長時代から、山健組とは切っても切れない強い絆で結ばれている。六代目山口組が分裂し、山健組を中心とした神戸山口組が割って出たといっても、そのことをむげににはしないだろう。逆にいえば、そうした神戸山口組、特に山健組との深い関係性を、六代目山口組サイドがここに来て問題視した可能性が考えられる」
 
 確かに、ほかの捜査関係性の話でも、六代目山口組分裂後も、浅野組が神戸山口組と親密な関係性にあったことは確認されている。だが一方で先日、六代目山口組総本部を中岡組長らが暑中お見舞いに訪れていたことも確認されているだけに、今回の関係解消の原因については、関係者の間でさまざまな憶測が取り沙汰されているようだ。
 
 また、六代目山口組最高幹部らが五代目浅野組本部を訪れたこの日、神戸山口組は新設された神戸市二宮にある本部で執行部会を開催したという。
 
「通常の執行部会では、井上邦雄組長が姿を見せることはないのだが、今回は少しの時間だが井上組長が姿を見せている。何か重要な議題があったのではないか」(捜査関係者) 
 
 この「重要な議題」が本当にあったのか。それはなんだったのか。有力幹部の姿が確認されなかったこともわかって、さまざまな噂が流れているのだが、実際のところはわからない。ただ言えることは、神戸山口組が分裂し、“3つ目の山口組”となる任俠団体山口組が誕生したことによって、執行部会の運営上も変化が生じたということだ。そうしたなかで、井上組長自身が姿を見せることによって効力が生まれた、つまり、執行部会の士気が高まったことは間違いない。
 

任俠団体山口組に起きている変化

 その任俠団体山口組にも「異変が生じている」と語る関係者が存在する。いわく、「任俠団体山口組は、4月下旬の結成式の席上で、大きく分けて神戸山口組が抱える3つの問題点を挙げて、新組織を立ち上げた理由を説明している。ひとつが、下部組織からの過剰な金銭の吸い上げ。2つ目が、当代出身母体(山健組)へのひいき。3つ目が、当代(井上組長)が進言・諫言を聞かないというもので、それぞれ具体例を挙げながら神戸山口組を批判していたのだ。
 
 このうち2つ目の「出身母体へのひいき」について、古川組幹部が自分たちの経験を踏まえて説明したのだが、その内容は、山健組傘下団体と古川組傘下団体が衝突した際、神戸山口組では、山健組傘下団体を優遇する対応が取られたというもの。結果、これに不満をもった古川組内の一部勢力は、任俠団体山口組に参画し、古川組も分裂する事態に陥ったのだ。
 
 ところが今回、関係者の話によると「被害者的立場を訴えていた当の古川組傘下団体が、任俠団体山口組を離脱した」というのである。結成式で古川組幹部らが語った通りの遺恨が存在したのであれば、早々の離脱など考えられないが、任俠団体山口組結成から3カ月もたたないうちに、なんらかの亀裂が古川組内部で生じてしまったのであろうか。
 
「今回離脱した組織のトップは大阪でも音に聞こえたイケイケ。若い衆も武闘派揃いとの定評がある。それだけに、任俠団体山口組傘下に入った古川組にとっても痛手となるに違いない」(関係者) 

 ただ、任俠団体山口組の団結力をあらためてアピールするような状況も、現に起きていると捜査関係者は話す。
 
 7月18日、任俠団体山口組系石澤組本部(長野県)に、同じく長野県に拠点を置く任俠団体山口組傘下の山健連合会組員100人近くが集結したようだ。
 
 捜査関係者によれば、任俠団体山口組の直参であり、山健連合会にも所属する二次団体の会長が、これから服役生活へと入るために、激励の意味合いを込めて集結したのではないかという。
 
「これは、あくまで山健連合会内での集まりであり、任俠団体山口組としてのものであれば、もっと多く集結するはずだ」 
 
 ある関係者はこう口にするが、任俠団体山口組を含む3つの山口組は現在、表向きには激しい衝突もなく、静寂を装っている。しかし、その内部では、ゆっくりではあるが確実に変化が起きているといえるのではないだろうか。 
(文=沖田臥竜/作家・元山口組二次団体幹部)

●沖田臥竜(おきた・がりょう)
元山口組二次団体最高幹部。所属していた組織の組長の引退に合わせて、ヤクザ社会から足を洗う。以来、物書きとして活動を始め、『山口組分裂「六神抗」』365日の全内幕』(宝島社)などに寄稿。去年10月、初単行本『生野が生んだスーパースター 文政』(サイゾー)を刊行。最新刊『2年目の再分裂 「任俠団体山口組」の野望』(同)が7月下旬に発売される。

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