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渋谷駅前で盆踊り、ハロウィンの「バカ騒ぎ」とは大違い…大混雑やゴミ放置まったくなし

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「渋谷盆踊り大会」の様子

“若者たちが集う街”というイメージが強い東京・渋谷で8月5日夜、夏の風物詩である盆踊り大会が行われた。JR渋谷駅前のスクランブル交差点西側の道路と「SHIBUYA109」周辺の文化村通り・道玄坂で行われた「渋谷盆踊り大会」は、渋谷道玄坂商店街振興組合が主催しており、今年が初開催である。

 渋谷でのイベントといえば、コスプレに身を包んだ10代から20代の男女が中心となり、“バカ騒ぎ”しながら街を練り歩くハロウィンを思い浮かべる方も多いのではないだろうか。「シブハロ」と名付けられた街規模のイベントは、5万人以上の来場者を動員し、「DJポリス」の出動や、渋谷駅への入場規制などといった大混雑もお馴染みとなりつつある。また、イベント終了後の渋谷は、タバコや空き缶などのゴミが大量に放置されることから、参加者のモラルの低さも問題視されている。

 そこで、今回が初開催となる「渋谷盆踊り」は、ハロウィンのような“カオス状態”になるのか見届けるべく、筆者は当日の会場に足を運んだ。

ハロウィン時よりも来場者数は、かなり少ない印象

 メインエリアとなっていたのは「SHIBUYA109」前に設置された櫓(やぐら)周辺。そのため、JR渋谷駅前のスクランブル交差点西側道路から「SHIBUYA109」方面、文化村通り、道玄坂といったエリアに車両通行禁止の交通規制がかけられ、歩行者天国とされていた。

 交通規制がかけられていたのは、16時30分~22時30分まで。「渋谷盆踊り」のイベント自体は18時~21時30分までだったため、開始1時間30分前から終了1時間後まで規制されていたことになる。

 そして、会場や会場周辺では警察官が100人態勢で警備・誘導を行った。盆踊りが開かれる道路中央を祭り会場とし、一般人が通行する歩道の流れをスムーズにする狙いだろう。また、会場の入り口と出口を完全に分けていることから、来場客の流れをつくり、会場内の混雑を回避している様子も伺えた。

 赤いTシャツのスタッフたちが、立ち止まる一般客にすかさず注意する様子もたびたび見られ、当初予想していたハロウィンのようなカオスな大混雑ぶりはない。

 しかし、運営側のこうした工夫のみが、混雑を回避できた理由ではないようだ。

 10代や20代の若者が、街を埋め尽くすほど殺到していたハロウィンイベントに比べると、今回の盆踊りは第1回目で認知度があまり高くないためか、そもそも来場客数自体が多くないように感じた。「渋谷盆踊り大会」主催者発表によると、来場者数は約3万4000人とのことで、現場の体感的には5万人ほど集まるハロウィンと比べると、かなり来場者は少ない印象である。

 盆踊りの参加者に話を聞いてみると、同様の印象を持っている人が多かった。

「駅から109までは、普通の“休日の渋谷”って感じでした。人数自体に大きな違いはないですね」(20代女性)

「交通規制している分、盆踊りに行く人と一般客の区別がしっかりできていたので、これといった混雑はなかったように思えます」(30代女性)

 実際、盆踊り会場として決められたエリア内の人口密度は高かったが、一番のピークかと思われる20時30分から21時にかけても規制内・歩道を含めて、スムーズな移動が可能だった。

ピーク時の様子

あくまで“近所のお祭り”をイメージ

 ハロウィンイベントは街全体を会場と称し、これといって決められたエリアが定められていないのに対し、今回行われた盆踊り大会はしっかりと会場のエリアが定められていた。その違いについて、本部スタッフは次のように話す。

「そもそも道玄坂商店街が企画している今回の盆踊りは、イメージとして“近所で行われているお祭り”です。渋谷という街並みとのギャップが物珍しくて来る人もいるかもしれませんが、基本的には地元の神社などで行われている夏祭りのようなものです」(本部スタッフ)

 確かに、会場内には輪投げや射的といった、子供を意識した屋台が出店されていた。しかし、小さな子供が参加するとなると、迷子対策も必要となってくるだろう。

出店の様子

「すべてのスタッフが常にトランシーバーを所持しており、常時、情報交換をしていますので、迷子のお子さんがいても親御さんをすぐに探してあげることができます」(同)

 また、焼きそばやかき氷といった祭りならではの屋台が並ぶ盆踊り会場では、ゴミの収集が徹底されているようだった。ある親子連れは次のように話す。

「ゴミ箱を探しながら歩いていたら、スタッフの方がゴミを回収してくれました。ゴミ箱の前にもスタッフが立っているので、とてもわかりやすいです」(30代女性)

 ハロウィンイベント後の街中にゴミが散乱していたという苦い経験を生かし、会場内には常にゴミを拾うスタッフが導入されていた模様だ。さらに、交通規制終了直前には、スタッフが一丸となってゴミ拾いをしてから規制を解除し、自動車を通し始めていた。

 来場客数や年齢層、イベントの形態などを含め、今回の盆踊り大会はハロウィンイベントとはまったく違うものといえる。若者のバカ騒ぎは見られず、警備のために待機していた警察官たちも終始和やかなムードだった。

 来場客からは次のような意見も聞くことができた。

「盆踊りだけではなくて、クリスマスに関するイベントも行ってほしい」(20代男性)

「『渋谷』という街が老若男女で賑わうことを嬉しく思う」(20代男性)

 冒頭で懸念していたような大混雑やゴミの放置がなかったのは、ハロウィンイベントよりも来場者が少なかったということもあるが、誘導員や会場スタッフの教育、会場区間を決めたことなどにありそうだ。若者たちが主役とあるハロウィンイベントにも、今年はこうした対策の導入が検討されているのかもしれない。
(文=増田理穂子/A4studio)

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