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連合、分裂か…支持率1%の民進党と希望の党、不可解な合流の裏事情

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連合の神津里季生会長(ロイター/アフロ)

 民進党希望の党の合流話が進んでいる。民進党の大塚耕平代表が、同党から分裂した希望の党と立憲民主党に新党の結成と合流を呼びかけた。立憲は否定的だが、希望は前向き。希望は分党して、玉木雄一郎代表ら執行部が民進党と合流する見通しで、松沢成文参院議員ら自民党に近い右派と分かれる方向になりつつある。党創設メンバーの細野豪志衆院議員は、新党には行かないと明言した。

 1%程度の支持率しかない両党が一緒になることに、有権者の期待値は低い。合流の背景にあるのは、民進党の支持母体である労働組合「連合」(日本労働組合総連合会)の事情だ。

「民進と希望の合流を熱望し、事実上進めているのは連合であり、神津里季生会長である。来年4月に統一地方選、夏に参院選がある。選挙まであと1年となり、組織内候補や推薦候補は準備に入る。そうした候補たちを今年のメーデーで紹介するため、早く新党に移行してほしいというわけだ」(永田町筋)

 昨年の衆院選で、民進党の衆院議員が希望、立憲、無所属(実際は民進党所属)に3分裂してしまったため、連合も傘下の産業別組織(産別)が“股裂き”になった。衆院選では「特定の政党を支持せず、すでに推薦していた民進出身の候補者を個別に支援する」という方針にならざるを得なかった。その際は、「このまま連合も3分裂か」とさえ囁かれた。

「神津会長ら連合執行部は、衆院選以上に産別組織と直結する参院選で同じ轍を踏みたくないため、旧民進系勢力の結集による新党づくりを焦っている。しかし、支持率1%でジリ貧同士の民進と希望が新党になっても無意味。候補者は有権者の支持のない政党の公認や推薦で選挙に出たいわけがない」(同)

 次の参院選の候補者にとっては、支持率8.5%の立憲のほうが魅力的に映るだろう。

「立憲は日本共産党も含めた野党連携を標榜する中道左派。民進と希望は、共産との連携は否定的な中道右派、という言い方ができる。連合では旧総評系が比較的、立憲に近い。旧同盟系が民進・希望に近く、UAゼンセンなどガチガチの反共産も少なくない。そのため旧総評系は立憲から組織内候補を出す動きが表面化している」(政治記者)

 参院選に向けては、すでに私鉄総連と日教組が組織内候補を立憲から出すと表明。自治労、情報労連(NTTなど)、JP労組(郵政)なども立憲から擁立を検討中だ。候補者は擁立しないものの、全国農団労も立憲支持の方向とみられる。

「旧同盟系ではあるが、JAM(機械・金属)はなかに一部総評系が入っているので、このまま漫然と民進・希望から候補を出すということでいいのかと、内部に揺らぎがある。つまり新党ができたとしても、連合傘下の組織の立憲への雪崩は、止まらないどころか続く。神津会長ら旧同盟系は、立憲が新党に合流しなくても、民進・希望で野党第1党になれれば、現在は立憲に握られている野党の主導権を奪い返せるという目論みのようだが、世論の動向がわかってない。ピントがずれている新党は連合分裂の号砲になるかもしれない」(前出と別の永田町筋)

 民進党と希望の党の合流は、近いうちに答えが出される。
(文=編集部)

【続報】
 民進党と希望の党は4月15日までに、有力案としてきた「民主党」の党名を断念した。立憲民主党が民主党の略称を使っている。今後の党名の検討は民主の2文字を含むもので進められるが、略称が民主党にならないようにする考えだ。

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