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神戸山口組中核組織「山健組」に代替わりの噂…そうした渦中に訪問した二代目浪川会の目的とは?

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山健組若頭、五代目健竜会中田浩司会長

 業界関係者のみならず捜査関係者においても、神戸山口組中核組織である四代目山健組の代替わりの噂が現在、囁かれている。その声は日増しに強まっており、早ければ5月には五代目体制が発足するのではないかといわれている。

 承知の通り、四代目を務めるのは神戸山口組を率いる井上邦雄組長。それを継承する最有力候補として誰しもが口にするのが、現在、四代目山健組で若頭を務め、山健組の保守本流、五代目健竜会を率いる中田浩司会長だ。任侠山口組・織田絆誠代表が山健組に在籍していた頃から、織田代表と並んで「山健組の両雄」と評されてきた実力者である。

「中田会長もまた、井上組長や、のちに名を馳せることになる親分衆らが服役していた時代の徳島刑務所で長期の務めをされていた。猛者揃いといわれた同刑務所で、若き日の中田会長は立ち役(工場内で作業を取りまとめる立場となる受刑者)を務め、ひとつの工場を取り仕切っていた」(神戸山口組関係者)

 その長期服役の経験からか、懲役刑を受けた組員思いとして知られており、配下の組員の服役中には毎日ハガキを書いて社会から励まし続けていたことも有名で、組織内での人望は厚い。

 さらに、中田会長体制移行に拍車をかける人事が、4月10日に開催された四代目山健組の定例会で発表されている。ある大物親分のポジションが変わったのだ。

 この大物親分は一時、渡世から離れていたものの、六代目山口組分裂直後に神戸山口組が発足されると、四代目山健組にすぐさま復帰を果たしている。復帰後は四代目山健組で最高幹部を務める一方で、山健組内有力組織(神戸山口組山口組三次団体)の名誉職に就いた。それが先の定例会でこの名誉職から外れ、四代目山健組の最高幹部のみの肩書となったという。

 この時期に表立った理由もなく三次団体の名誉職を外れ、二次団体の最高幹部のみの肩書になるということは、神戸山口組のプラチナ(直参)へと昇格し、山健組の最高幹部を兼任するのではないかという見方がもっぱらだ。通常、三次団体の役職を持ちつつ、プラチナになることは考えられない。

 また先日、神戸山口組の直参へと昇格を果たした邦楽會・福原辰広会長は、四代目山健組で舎弟を務めながら、神戸山口組の直参を兼任したが【参考記事:神戸山口組に新直参が誕生】、神戸山口組では、このような兼任直参を増やしていく方針であるという噂が流れていた。特に、山健組からのプラチナ輩出が増えているのは、新体制移行への布石という見方が強いのだ。

「プラチナ候補になっているこの親分は、関東の有名な親分との交流もあり、神戸山口組復帰後に報道関係者の前に姿を現した際には、『やはり復帰は本当だったのか』と大きく取り沙汰されたほどの人物です。実力者が集うといわれる山健組のなかでも、その発言力は甚大なものがあると聞きます」(地元新聞記者)

 神戸山口組の屋台骨を支えているのは、言うまでもなく山健組だ。その山健組が新体制を始動させれば、神戸山口組も大きく動き出す可能性があるのではないだろうか。そして、このことは、膠着状態の山口組分裂騒動へもなんらかの影響を及ぼすかもしれない。

白ネクタイ姿の意味とは?

 そんななか、神戸市花隈にある四代目山健組関連施設に先日、二代目体制を発足させたばかりの浪川会【参考記事:二代目浪川会誕生、なぜ業界が注目?】首脳陣が訪れていたことが捜査関係者によって明らかにされている。

「別日には、六代目山口組三代目弘道会の有力組織にも二代目浪川会の幹部が訪れたことを確認している。普通に考えれば、代目継承を行った二代目浪川会が、各有力組織に対して二代目会長の襲名挨拶に訪れたのではないかとみるのが妥当だが、関係者らが口を閉ざしているために挨拶が目的だったと断言できない」(捜査関係者)

 しかも、この捜査関係者が言うには、二代目浪川会首脳陣が山健組関連施設を訪れた際、出迎えた井上組長や中田若頭ら四代目山健組の最高幹部は白ネクタイ姿だったという。

 代目継承を行う際に、友好団体に対して就任を知らせる挨拶回りをすることは、ヤクザ社会において決して珍しいことではない。ただ、出迎える側が白ネクタイを締めての正装で出迎えるケースは稀ではないだろうか。襲名挨拶以外に、二代目浪川会を交えたなんらかの祝い事、盃事が執り行われた可能性もあると捜査関係者は見ているようだ。だが、それがなんだったのかは今のところは漏れ伝わってもこない。

 九州で大きな影響力を持つ二代目浪川会と、代替わりが近いとされる四代目山健組との関係性。その動向を関係者たちが注視している。
(文=沖田臥竜/作家・元山口組二次団体幹部)

●沖田臥竜(おきた・がりょう)
元山口組二次団体最高幹部。2014年、所属していた組織の組長の引退に合わせて、ヤクザ社会から足を洗う。以来、物書きとして活動を始め、『山口組分裂「六神抗」』365日の全内幕』(宝島社)などに寄稿。著書に『生野が生んだスーパースター 文政』『2年目の再分裂 「任俠団体山口組」の野望』(共にサイゾー)。最新刊は『尼崎の一番星たち』(同)。

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