GJ > パチンコ・パチスロニュース > リーマン勝負師のパチスロ漫遊記
NEW

仕事帰り1時間の奇跡……サラリーマン勝負師のパチンコ・スロット漫遊記!

【この記事のキーワード】, ,
pachinko0mote.jpgGOD降臨(撮影:編集部)

 時刻は21時前。その日の業務を終了し帰路につこうかと考えていた時、先に退社した後輩から『会社近くのパチ屋にいる』との連絡あり。

 その後輩は我々のようなギャンブラーとは異なり、競馬を始めとしたギャンブルを投資と考える男で、緻密な分析データとクレバーな思考を駆使し、勝てる投資学の研究に余念がない。

「自分で確立した投資法しか信じない」といった思想を持つ彼が2015年にスロットデビューを飾った。きっかけは些細なことで、前日のGOD降臨についてパチンコ・スロット仲間と私が談笑している際に「ボクがやっても勝てますかね?」と簡単な疑問をぶつけてきたことだった。

 前回お話させて頂いたように私、漢・ロベルト竜馬の信念は『ヒキが強ければ勝てる』のただ一点。

 私の返答は「GODを降臨させちゃえばいいんだよ」というものだった。 

「緻密な計算やデータ分析がなくとも勝てる」という言葉に感化された後輩は、その日のうちに実戦へ。私のように初打ちでGODを降臨させる事はなかったが、上乗せ特化ゾーンをうまく活かしてプラス収支になった。

 それからというもの、私が隣に座ってレクチャーしながら実戦をこなしてきた訳だが……”ミリゴ”特有の魔力に取りつかれた後輩は、良くも悪くもGOD信者の仲間入りを果たした。

 仕方なく様子を見に行くことにした訳だが時刻は21時過ぎ。その店の閉店時間が22時30分という事を考えれば、1ミリも手を出すつもりはなかった。

 ましてや間違っても”ミリゴ”など手を出すはずもない。

 ただ、予想外の出来事が私を惑わせる……。後輩が打っていた台は私の大好物の『ミリオンゴッド~神々の凱旋~』。(彼はこの台しか打てないのであるが)

godkamighami.jpgミリオンゴッド~神々の凱旋~(株式会社ユニバーサルエンターテインメントHPより)

「遅いじゃないですか!さっき炎から馬車出てきてツモったんですよ。斜め黄7だったかな?先読みだったら14%くらいの確率で赤7ですもんね。期待しちゃいました」と興奮気味に話す後輩。

 太陽の戦車が出た際に馬が駆け寄ってきて図柄が出現すれば激アツ(言わゆる先読み)で、3の場合は赤7・GOD揃いのチャンス・図柄が7ならGOD揃い確定。

 基本的に激アツな演出ではあるが、強パターンの先読みがなければ右上がりの黄色7・中段黄7揃いが多いく、過度な期待は危険だ。

 数か月前まではスロットを触ったことのなかった男が、今では太陽の戦車出現時における赤7成立確率を口にしている……まだまだスロットに関しては勉強中と言えるが、データ系の分析を得意とする彼にとって出現率や期待度など、数字関係を頭に入れる事は苦ではないようだ。

 話を聞く限り強パターンの先読みは出なかったものの、右上がりの黄色7から運よくツモッたということだろう。

「まぁ。当たったならOKでしょ。時間も時間だし消化して飲みに行こうぜ」との言葉に頷きながらATを消化する後輩の実戦を、見届けようと後ろに立っていた。

 しかし、その姿を見ているうちに『漢・ロベルト竜馬の血が騒ぎ出す』。

 閉店時間の22時30分まで1時間弱しかないにも関わらず……後輩の隣に腰を掛けてしまったが、1,000円だけ打つといった私の言葉に驚くことなく「その台はGODが引けそうなんですか?」と質問を投げかけてくる後輩。

「GODを引きやすい回転数なんてないよ。1/8192を引くだけ。まぁこんな時間に引いちゃったら獲り切れないから引かないけどね」とだけ答え実戦をスタートさせた。

 ただ”ミリゴ”の1,000円なんて何秒もつかって話で、何も起きることなく残るコインはあと僅か……1,000円だけと言った時ほど止めらず、ズルズルやって後悔することはパチスロではよくある話だ。

 しかし、あと1,000円追加という考えが過ぎ去った瞬間「残り時間が少ないから止めた方が良いのか?」といった後輩の問いかけで目が覚める。後輩が言うように、残り時間を考えれば止めるのが当たり前……ましてや”ミリゴ”へ追加投資するなど、普通に考えればありえないのだ。

「止めた方がいい」と伝えたが先か、レバーを叩いたが先か。

~プシュンっ~

 真っ暗に消灯した画面を前に……。

「おお!フリーズ初めて見た!5セットは確定ですよね。純増3枚だから最低でも1500枚は期待できる!!」と興奮している後輩。

 予期せぬ展開に愕然とする私。

 閉店まで1時間を切った21時30分過ぎ、まさかのフリーズ演出からのGOD降臨。

「やっちまった……。絶対に獲り切れないヤツだっ!上乗せなんてしちゃったら終わりだぞ!!」

 せっかく降臨させたGODを無駄にはしたくない……残りは約1時間しかない為、後輩のことなど忘れ一心不乱のブン回しスタート。

 激闘という言葉はこのような状況で使うのだろう。誰の目から見ても、私の行動には鬼気迫る”ナニか”が感じられたはず。

「頼む!最低限の上乗せでいいから時間内で消化させてくれ!」と心で叫びながらの実戦は苦痛とも言えるものだったが……。

 22時20分、ついに終わりの瞬間が訪れた。

「獲り切りたい」と願った私の想いは時間に勝利。投資僅か1,000円で大幅にプラス。完全に獲り切って気持ち良くやめられるこの展開は、夜からの勝負では理想的と言えるだろう。

 ただ、お気づきになられただろうか?

 GOD降臨が21時33分、僅か1時間弱で終了したということは……。

 1セットも上乗せ出来ず駆け抜けたということ。

 閉店まで伸びれば約2,000枚は期待できたはずだが、期待最低枚数の1,500枚という本当にショボイ結果で幕を閉じたのだ。

「ギャンブルは確率論じゃないんですね。勉強になります。飲みにでも行きましょう。付き合いますよ。先輩の奢りで!」と慰めの言葉を投げかけてくる後輩。(飲み代をタカってきただけかもしれないが)

 納得できない結果に多少の苛立ちを覚えながらも、私は勝ち分で後輩に酒を奢ってやることにした。

 スロットで味わった歓喜、悔しさは酒にぶつけるのが我々の流儀。

 次の日も仕事であるにも関わらず、二人のサラリーマンは朝まで酒を飲み明かし、GODへの愛をより一層深めたのであった。
(文=ロベルト竜馬)

仕事帰り1時間の奇跡……サラリーマン勝負師のパチンコ・スロット漫遊記!のページです。GJは、パチンコ・パチスロ、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • パチマックス
  • 総合