40代、50代が育った環境と20代が育った環境は違うのだから、価値観が異なるのは当然であるはずだ。
もし、「この部下は使いづらいな」と思っていたとしても、ある分野では才能のある部下だったら、うまく活かせなかったら上司の責任になる。そうした部下をうまく使いこなせなければ、会社のためにもならない。
才能を活かすことができる職場環境作りや人材育成をする上司の役割は、極めて重要ということだ。
『「使いづらい部下」を上手に使いこなす法』(野口正明/著、同文館出版/刊)は、周囲からはみ出しがちな「使いづらい部下」のエネルギーを、組織の成長に結びつくよう上手に導いていくための方法を紹介する一冊だ。
本書でいう「使いづらい部下」とは、基本的なスキルが不足していたり、意欲のない部下、という意味ではない。ある分野で自分を超える「とんがった能力」を持っているから使いづらいと感じてしまうのだ。
本書では人材ごとに、そんな「使いづらい部下」の7つのタイプに分類している。
1 指示してもなかなか動かない
2 社内秩序を尊重しない
3 決まり切ったことをやるのが嫌い
4 何事にもすぐに手を出してよく失敗する
5 派手好きで、目立ちたがる
6 集団に合わせずに単独行動に走る
7 過去のやり方を軽視する
突出した才能があるがゆえに使いづらい部下にどう接して上手く使いこなすか。
自分の特性が活かせない環境では、有能な人材が他社に移ってしまう可能性もある。そうならないためにも、それぞれの個性を見抜き、その人に合った接し方をして、才能を伸ばすことが重要なのだろう。
とんがった才能を上手く引き出し、育てていくのが上司の役目。「使いづらい」と思っても、それをカバーするような教え方がある。困っている上司にとって本書は参考になるはずだ。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。