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林裕之&林葉子「少油生活のススメ」

コレステロール制限は人体に超危険!高いほうが長寿命、低下剤は糖尿病等のおそれ

文=林裕之/植物油研究家、林葉子/知食料理研究家
コレステロール制限は人体に超危険!高いほうが長寿命、低下剤は糖尿病等のおそれの画像1「Thinkstock」より

 食事内容によって体内のコレステロール値が大きく変わることはない。

 動脈硬化の原因になるなどと嫌われ者になっているコレステロール対策として、動物性のバターより植物性のマーガリンのほうが体に良いと信じ込んでいる人はまだまだ多いようですが、それは間違いです。コレステロールが多いことを理由に、卵や肉、イクラやタラコなどを我慢する必要はないのです。

 脂肪酸の一種であるコレステロールは重要な栄養素で、細胞膜、ホルモン、胆汁酸などの材料となります。体内コレステロールの3割は脳に存在し、コレステロール低下は健康を害します。血中コレステロールの7~8割は肝臓など体内でつくられ、卵や肉などコレステロールの多いものを食べた時には生成が少なくなり、コレステロールの少ない食事の時は体内生成が増えます。体内のコレステロールは常に適量になるように調整されているのです。

 こうしたことから、去年発表された厚生労働省の食事摂取基準では、コレステロールの摂取基準値が撤廃され、動脈硬化学会も「食事で体内のコレステロール値は大きく変わらない」と声明を出しました。つまり、食べ物に含まれるコレステロールは気にしなくていいのです。

コレステロールは高いほうが死ににくい

 コレステロールの誤解はこれだけではありません。3月20日、興味深い研究が発表されました。「コレステロール医療の大転換」と題した日本脂質栄養学会主催のシンポジウムです。

 コレステロールは動脈硬化の原因になるとして、基準値を超えると投薬などで低下が図られますが、実はそうした治療には意味がなく、そもそもコレステロールは高いほうが長寿命であることが真実だと証明し、広めるために開かれました。3名の専門家による講演のタイトルに、このシンポジウムの趣旨が表れています。

・「コレステロールは高い方が死ににくい」 浜崎智仁(富山大学名誉教授)
・「コレステロールが高い人低い人、どこが違うのか」 板倉弘重(茨城キリスト教大学名誉教授)
・「コレステロール低下剤と植物油が心疾患や糖尿病を発症させる機構」 奥山治美(名古屋市立大学名誉教授)

 どの講演も数々の研究と大規模調査の解析を基に発表されており、これまでのコレステロール認識を覆す大変興味深い内容でした。

 なかでも「このシンポジウムのねらい」として、スタチンなどのコレステロール低下薬でコレステロールを低下させると、かえって心疾患や糖尿病の原因となり危険であることを広めたいと訴えています。

林裕之/植物油研究家、林葉子/知食料理研究家

林裕之/植物油研究家、林葉子/知食料理研究家

●林 裕之 1956年 東京生まれ(植物油研究家)/林 葉子 1954年 東京生まれ(知食料理研究家)

娘のアトピー再発をきっかけに植物油の害を知る。あまり知られていない植物油の正しい情報を知ってもらうべく、「油を変えて美味しく体質改善」をテーマに、レシピ本や料理教室、ブログなどの活動を夫婦で展開中。著書に『「DE-OIL」でキレイになる』(MIDI)、『体に良い油で作る絶品料理 (1)からだがよろこぶ!賢脳・健康レシピ』『体に良い油で作る絶品料理 (2)あたまがよろこぶ!賢脳・健康レシピ』(ともにダイナミックセラーズ出版)『その病気、その疲労、「隠れ油」が原因です!』(三笠書房)などがある。。

ブログ:「『DE-OIL』でキレイになる」…オメガ3系の油“アマニ油、えごま油” で体質改善。体と頭に効く油別の料理ブログ。

Twitter:@ag_tora

『コレステロールは高いほうが心臓病、脳卒中、がんになりにくい』 「コレステロールが高いと心臓病や脳卒中になりやすい」という今までの医学の常識が変わった。悪玉コレステロールこそ長寿の指標。数値が高いほうが総死亡率は低いことが判明。 amazon_associate_logo.jpg

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