しかし、気になるのは、そんなビジネスが本当に安全なのかということだ。昨年11月、起業塾セミナーの経営者が詐欺で逮捕されたが、これはSNSで派手な生活をアピールして自身の起業セミナーに勧誘し、その参加者に契約者を集めさせるという「マルチ商法」だった。この事件の容疑者は男性だったが、大まかな流れはキラキラ起業女子にも通じるように思える。

 しかし、相馬氏は「あくまで私の考えですが、キラキラ起業女子の場合、マルチの可能性はきわめて低いのではないかと思います」という。

「マルチなどネットワークビジネスの仕組みを構築するのは、かなり大変な作業なんです。収益や人件費、商品の価格設定などをすべて計算する必要があり、専門的な知識を持ったエンジニアが必要になります。それこそ、大きな資金が必要になるわけです。彼女たちのブログやホームページを見る限り、そこまで緻密な価格設定をしているとは、ちょっと思えないですね」(同)

 さらに、キラキラ起業女子の市場は、セミナーなどの「商品」に興味を持つというより、憧れの起業女子がいる「キラキラコミュニティ」に入ることを目的とした客が大部分を占める、という特殊な世界でもある。

 つまり、キラキラ起業女子市場では、その輪の中だけでお金が回っているため、仮に何かあっても「詐欺」「騙された」といった感覚を持つ人はほぼいないという。

「SNSが全盛の現在、キラキラ起業女子は今後さらに増加していくと思われます。ちなみに、キラキラ起業女子としての成功のボーダーラインは、自著の出版といわれています。『本を出せたらゴール』というのが、彼女たちの認識のようです」(同)

 SNSの普及によって増殖するキラキラ起業女子たち。もはや、どこに成功の基準があるのかもよくわからないが、キラキラコミュニティ以外の人に迷惑が及ばないのであれば、彼女たちのキラキラ演出を生暖かく見守っていきたい。
(文=北条マサ子/清談社)

●取材協力/株式会社パーソナルプロモート 代表取締役社長 相馬一進
相馬一進公式サイト

関連記事

プレスリリース入稿はこちら サイゾーパブリシティ