その感情を払拭して発言できるようになるマジックワードが「私が言うには~」というものだ。

 たとえば目の前に赤い郵便ポストがある状況で、「あれって青ですよね」と言ったら、相手は「違う」と答えるだろう。しかし「私が言うには、あれは青なんです」と言うと、「はぁ、そうですか」という反応になるだろう。

 この二つの言い方の違いは、発言に対して「受け止める」という反応が起きているか否かにある。

 後者の言い方なら、相手は「自分にとってはそうではないけど、この人の意見ではそうなんだな」と意見を受け止め、考慮する聞き方ができるようになるわけだ。

 他にも「私の見方では~」「私の経験では~」といった言葉でも同様の効果がある。

 このように意見を言い合える環境が整えられれば、問題の本質に対する意見も飛び出し、会議も活況を呈するはずだ。

 ここで取り上げた手法はほんの一部だ。本書では、会議のプロセスとその意味、また各プロセスを進行していくための効果的な方法などが多数紹介されている。また、本書は、ある企業で実際に行われた会議の様子を再現する形で書かれているので、臨場感を持ちながら、会議の進行や手法の数々が理解できるはずだ。

 企業のトップから現場のマネジャーまで、チームや組織のマネジメントに悩む人は読んでみるべき一冊だろう。
(ライター/大村佑介)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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