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一般ホテルを凌駕?新型「やりすぎ」ラブホ大活況…部屋に露天風呂、スイーツ食べ放題

文=真島加代/清談社
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 夜の街を彩るきらびやかなネオンサイン、派手な外観の建物、室内に入ると暗く怪しげな照明に巨大なベッド……。40~50代以上の男女なら、こうした昔ながらのラブホテルに一度は入ったことがあるのではないだろうか。

 しかし、「昔ながらのラブホテル」は衰退の一途をたどり、近年はインスタ映えするおしゃれ系ラブホテルが全国で増加。さらに「新法営業ホテル」という新しいかたちのラブホテルも登場している。

 今、ラブホテル業界に何が起きているのか。専門家に話を聞き、ラブホテル業界の熾烈な生き残り戦略を探った。

インスタ映えする「ラブホ女子会」がブームに

 1970~80年代に一世を風靡したラブホテルも年々減り続け、2016年には風営法の許可の下で営業(店舗型性風俗特殊営業第4号営業)するラブホテルが全国で5670件と、前年から135件も減少した【※1】。

 昨年のクリスマスイブに渋谷・円山町や新宿・歌舞伎町のラブホテル街を歩いてみたが、やはり空室が目立った。これは、昔なら考えられないことだ。

 そんな斜陽化するラブホテル業界で最近、続々と登場しているのが、かつての怪しげなイメージのそれと違い、天蓋付きベッドや薔薇の花びらを浮かべたお風呂など、リゾートホテル風のおしゃれな内装のラブホテルである。

 こうしたラブホテルに共通するキーワードは「インスタ映え」だ。おしゃれ系ラブホテルには「女子会プラン」を打ち出す施設が多く、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で女子たちの人気を集めている。実際、インスタグラムで検索すると、「#ラブホ女子会」の公開投稿が2万2767件も見つかる(5月2日現在)。

 また、女子会以外にも、和テイストの豪華な内装を売りにしたり、スパリゾートのような岩盤浴や露天風呂を取り入れたりするラブホテルも目立つ。

 ホテル評論家の瀧澤信秋氏によれば、こうした動きには「“男女の営み”以外の需要を取り込みたい」というラブホテル業界の狙いがあるという。

「レジャーホテル(ラブホテル)には休憩利用と宿泊利用の2つがありますが、特に課題となっているのが『宿泊利用の稼働率の低さ』です。稼働率の低さは、一般ホテルが打ち出す『カップルプラン』の影響が大きいといわれています。宿泊施設予約サイトの普及によって一般ホテルがさまざまなプランを打ち出すようになり、苦境に陥ったラブホテルが若いカップルユースの取り込みを始めたのです」(瀧澤氏)

 ラブホテルと違って、一般ホテルには「夜景」「食事」といった付加価値がある。その一般ホテルが、若いカップルというラブホテルの顧客だった客層をターゲットにしたプランを打ち出したことで、客の奪い合いが発生しているのだ。

消える「昔ながらのラブホテル」

 もうひとつ、最近のラブホテルで目立つのが「新法営業ホテル」だ。

 そもそも、ラブホテルは風営法(店舗型性風俗特殊営業)で「4号営業ホテル」に分類されている。4号営業ホテルは、タッチパネルで部屋を選び、精算は室内で済ませる。回転・振動ベッドなどの設備を備えているホテルも、これにあたる。つまり、昔ながらのラブホテルには該当する施設が多いといえる。

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