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クックパッド社長を解任された菊川怜の夫は、何を仕掛けようとしているのか?

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 しかし、同社の創業者で4割強の株式を握る佐野陽光氏と多角化路線をめぐり対立。16年3月、定時株主総会後の取締役会で穐田氏は社長を解任された。同年8月、クックパッド株式を大量に売却して投資家に戻る。

 2カ月後の同年10月、中古物件の住宅・不動産情報サイトを運営するオウチーノを買収。この買収には、クックパッドを辞めた4人の元執行役員も加わった。さらに同年12月、クックパッドの子会社である結婚式口コミサイト運営のみんなのウェディングを買収した。みんなのウェディングは穐田氏の既存の投資先で、同氏がクックパッド社長時代に買収して子会社にした経緯がある。

 クックパッドの内紛は、穐田氏が多角化の象徴だったみんなのウェディングを手に入れ、佐野氏は料理レシピ事業に回帰するかたちで決着した。

くふうカンパニーは複合メディアを目指す

 株式市場では、穐田氏の投資先企業を“穐田銘柄”と呼ぶ。オウチーノとみんなのウェディングを経営統合して立ち上げる、くふうカンパニーで穐田氏は何をしたいのか。

 両社とも業績不振だ。オウチーノの17年12月期の売上高は12.9億円で、最終損益は2.8億円の赤字。18年12月期は売上高16億円と、5期ぶりの黒字転換を計画している。

 一方、みんなのウェディングの17年9月期の売上高は前期比8%減の15.6億円、純利益は同11%減の1.3億円。18年同期の売上高は17億円、純利益は1.4億円と、若干の増収増益を見込む。

 だが、両社ともジリ貧傾向にある。ポータル系のメディアは競争激化で立ちゆかなくなってきたのだ。2000年代前半、ベンチャーブームに乗りウェブメディアが次々と誕生した。料理レシピのクックパッド、結婚式場のみんなのウェディング、中古物件のオウチーノなどは、その典型だ。だが、IT技術が進化し、さまざまなコンテンツ(天気予報、翻訳、辞書、経路探索)が追加され、インターネットはマルチ(複合)メディア時代へ移行した。

 投資家として、さまざまな事業を見てきた穐田氏は、クックパッドで多角化によるマルチメディアへの転換を図ろうとしたが、料理レシピサイトへの回帰を主張する佐野氏の逆鱗に触れ、解任された。

 穐田氏はクックパッドでやれなかったことをやろうとしているのではないのかと見る向きが多い。くふうカンパニーを設立し、今後、立ちゆかなくなった専門ポータルサイトを買収して傘下に組み込み、マルチメディアを目指すのだろうか。
(文=編集部)

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