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任侠山口組直参らが六代目山口組の有力組織に加入…動きが活発化する「3つの山口組」

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任侠山口組から六代目山口組に移籍したとされる川村会長(手前)と原会長(後ろ)

 今から11年前、大阪府堺市にある大阪刑務所の新入工場で、ひとりの人物が訓練を受けていた。その人物こそ、後に任侠山口組直参となる二代目太成会・川村悟郎会長だった。

 川村会長は刑務所の新入訓練の考査期間中、新たに発砲事件に関与していたことが発覚し、大阪刑務所から東北方面の刑務所に移送されることになるのだが、著者が大阪刑務所に在監中、堺市出身の受刑者は誰もが川村会長の名前を口にしたほどだった。川村会長は自身の地元である大阪府堺市ではそれだけ有名な存在であったのだ。

 そしてこのたび、この川村会長率いる二代目太成会が、六代目山口組傘下の落合金町連合に合流したことが業界内では話題になっている。

 太成会は、もともとは山健組(現在は神戸山口組の中核団体)の傘下団体で、四代目山健組発足後に一度、二代目体制が発足されている。

「川村会長は初代太成会では執行部の一端を担っており、その際に若頭を務めていたのが、今回、川村会長と共に落合金町連合に移籍した四代目大真会の原広行会長だ。四代目山健組体制下で発足した二代目太成会の会長には当時、別の最高幹部が昇格し、山健組の直参へと昇格を果たしていた」(地元関係者)

 しかし、この二代目会長は、最終的に四代目山健組を除籍となり、そこでいったんは二代目太成会の名称は途絶えていた。その二代目太成会を任侠山口組設立後に復活させたのが川村会長であり、川村会長、原会長は共に任侠山口組直参という重責を担ってきた。

 そんな2人の大物が任侠山口組から六代目山口組サイドへ移籍するのではないかという噂が流れ始めたのは、一方で任侠山口組自体が六代目山口組へと加入するのではないかという情報が業界関係者の間で錯綜し始めた頃だという。

「まず、川村会長の落合金町連合への移籍が確定したと流れました。そして常に川村会長と行動を共にしていた原会長も、同団体に移籍するのではないかと噂が立ち始めていったんです。それだけではなく、神戸山口組系列組織の幹部も、同じく落合金町連合に移籍したという情報が出てきたのです」(ヤクザ事情に詳しいジャーナリスト)

 そうした噂は瞬く間に業界関係者の間で拡散され、9月9日に開催される落合金町連合の定例会には、この3人の幹部らが揃って出席するのではないかと注目を浴びていたのだ。そして実際に、多くの組関係者らに迎えられたこの3人が落合金町連合の定例会に出席したことが、捜査関係者によって確認された。

「漏れ伝わる話では、川村会長は落合金町連合入りと同時に同連合の執行部入りを果たし、率いていた配下の組員らも一緒に移籍したという話だ。東京を拠点とする落合金町連合が、大阪に下部組織を抱えることになったのだから、インパクトがある話ではないか。六代目サイドの切り崩しが成功したといえるだろう」(捜査関係者)

 このケース以外にも、任侠山口組傘下の組長たちが複数、六代目サイドに移籍したという話がここ数日、飛び交っている。それらの詳細は機会をあらためたいが、任侠山口組の六代目山口組への加入話が立ち消えになったとされるなか、任侠山口組の傘下勢力が次々と離反しているという動きは、いったい何を意味するのだろうか。

神戸山口組では新たな直参が誕生

 川村会長らが都内に姿を見せた翌日となる10日、神戸山口組では定例会が開催されている。その定例会では、新たに2人の幹部が神戸山口組の直参組長に昇格を果たしたことが確認された。

「新たに直参へと昇格を果たしたのは、三代目山川組で若頭を務めた大瀧一門・二代目大澤会会長と、同じく二代目誠会で若頭を務めた柴崎勝・二代目安岡組組長。山川組の三代目となる大澤忠興組長は四代目体制では総裁職へと就き、神戸山口組の舎弟として、今後も組織の発展に尽力されるようだ」(地元組織幹部)

 前述の通り、六代目山口組と任侠山口組との間でさまざまな情報が錯綜するなか、内部からの情報漏洩防止を徹底させ沈黙を守り続けている神戸山口組は、着々と組織強化と地盤固めを進めていることが、今回の新直参の誕生からもうかがえる。

 9月に入り六代目山口組では、離脱した組員を帰還させることに対して、これまでとは違う厳しい条件が付くようになったといわれ、神戸山口組では今回、直参組長を同時に2人誕生させた。そして任侠山口組では、組織の大改革ともいえる人事や親睦団体の結成を断行【参考記事「任侠山口組が組織改革、山口組再編か」「任侠山口組、注目された“9.12”」】。はたしてこれは、分裂騒動の新たな局面の前兆なのだろうか。それぞれの山口組が動き始めている。
(文=沖田臥竜/作家・元山口組二次団体幹部)

●沖田臥竜(おきた・がりょう)
元山口組二次団体最高幹部。2014年、所属していた組織の組長の引退に合わせて、ヤクザ社会から足を洗う。以来、物書きとして活動を始め、『山口組分裂「六神抗」』365日の全内幕』(宝島社)などに寄稿。著書に『生野が生んだスーパースター 文政』『2年目の再分裂 「任侠団体山口組」の野望』(共にサイゾー)など。最新小説『死に体』(れんが書房新社)が発売中。

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