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日立製作所とみずほ銀行の“ただならぬ関係”・

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経団連会館(「Wikipedia」より)

 日立製作所会長の中西宏氏が率いる日本経済団体連合会(経団連)が、2019年春の副会長人事の調整に入っている。

 19年春に2期4年の任期満了を迎える副会長は、岡本圀衛・日本生命保険相談役、永易克典・三菱UFJ銀行特別顧問、宮永俊一・三菱重工業社長、十倉雅和・住友化学社長、飯島彰己・三井物産会長、工藤泰三・日本郵船会長の6人。

 経団連副会長ポストは18で、業界ごとに枠がある。副会長待機ポストである経団連の助言機関、審議員会副議長から選ばれるケースが少なくない。古賀信行・野村ホールディングス会長が議長を務める審議員会の副議長は19人いる。

 月刊誌「ZAITEN」(財界展望新社/2019年1月号)の記事『みずほ佐藤「日立との蜜月」で経団連副会長“内定”の密約』が、金融界で静かな話題となっている。経団連会長の中西氏が、日立のメインバンクであるみずほフィナンシャルグループ(FG)会長の佐藤康博氏を副会長に抜擢するという内容だ。

 みずほFGからの副会長就任は、3代前の経団連会長だった御手洗冨士夫・キヤノン会長時代にまでさかのぼる。みずほFG社長だった前田晃伸氏が副会長に就いており、もし佐藤氏が就任すれば約12年ぶりとなる。

 みずほFGと日立は関係が深い。旧興銀時代からのメインバンクというだけではない。14年には、日立の前会長の川村隆氏(現東京電力ホールディングス会長)をみずほFGの社外取締役に招聘、指名・報酬委員とした。そんな日立との蜜月関係もあって、「悲願の経団連副会長ポストを手にする」との観測が流れる。佐藤氏は審議員会の副議長なので、副会長になる要件を満たしている。

 現在、銀行業界から出ている副会長は永易克典・三菱UFJ銀行特別顧問と國部毅三井住友フィナンシャルグループ社長(2019年4月1日から会長)の2人。永易氏が任期満了で退任するため、空席ができる。そこで、佐藤氏が副会長になるというシナリオが描かれた。

 しかし、思惑通りいきそうにはない。三菱UFJ銀行は「銀行枠」と「三菱枠」を兼ねている。永易氏が副会長に就いた時は、同行の畔柳信雄・特別顧問から引き継いだ。今回も、永易氏の後任副会長は、三菱UFJFG社長の平野信行氏が有力視される。平野氏は4月1日付でFG会長に就く。財界では、経団連副会長就任に備えた人事と受け止められている。

「銀行業界から國部氏、平野氏の2人が副会長に座れば、佐藤氏の席はない。メガバンクから3人は多すぎるとの声もある」(経団連副会長経験者)

 佐藤氏は悲願の副会長の座を射止めることができるか。または、20年春に國部氏が任期満了を迎えるまで待つのか。

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