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渡辺陽一郎「いちばん詳しい『人気の新車』完全ガイドシリーズ」

トヨタ「アクア」7年ずっと人気の“納得の理由”…買って後悔しないための注意点

文=渡辺陽一郎/カーライフ・ジャーナリスト

こんなユーザーにおすすめ

 4名乗車は可能ですが、後席と荷室が狭めなので、ファミリーカーには適しません。通常は2名以内で乗車して、まれに後席を使う用途に向いています。燃費の良いハイブリッドで運転感覚も楽しいため、高速道路や峠道を走りながら、長距離を移動する使い方にも適します。機敏な走りを楽しみたいユーザーも満足できるでしょう。

今後のモデルチェンジ予想

 発売されたのが11年の末なので、本来であればフルモデルチェンジを受けて良い時期です。しかし、最近は海外向けの車種が増えて、環境や安全技術に対する投資も多く、日本向けの車種はフルモデルチェンジを行う周期が長引いています。同じトヨタの「ヴィッツ」も発売されたのは10年でした。

 トヨタはコンパクトカー向けの新しいプラットフォームを開発中なので、フルモデルチェンジはさらに先伸ばしになる可能性もあります。また、アクアは「プリウスC」の名称で北米などでも売られていますが、販売台数は少ないです。そのために、19年にフルモデルチェンジされる可能性のあるヴィッツ(海外名はヤリス)に吸収されるかもしれません。フルモデルチェンジの時期は不明です。

最近の販売状況と安く買うための商談方法

 冒頭で触れたように「ハイブリッドの満足感を安く手に入れられるトヨタ車」として、アクアは高い人気を得ています。トヨタの4系列全店が扱うので、アクア同士で値引き額や下取り車の査定額を競わせると良いでしょう。たとえば、「ネッツトヨタ店vs.トヨタカローラ店」という具合です。日産自動車の「ノートe-POWER」も競争相手になり得ます。

リセールバリュー/数年後に売却するときの価値

 登録台数が多いために人気車といえますが、発売が11年なので中古車市場の流通台数も増えています。購入から3年後に売るとして、売却額は新車時の45%前後でしょう。ハイブリッドは中古車市場でも相応の人気があるため悪条件ではありませんが、高値で売れるわけでもないです。

渡辺陽一郎/カーライフ・ジャーナリスト

渡辺陽一郎/カーライフ・ジャーナリスト

1961年生まれ。神奈川大学卒業。1985年に自動車雑誌を中心に扱うアポロ出版株式会社に入社。その後、同社で複数の自動車雑誌やアウトドア雑誌を手掛け、1989年に自動車購入ガイド誌「月刊くるま選び」の編集長に。1997年にはアポロ出版株式会社の取締役も兼任。2001年6月に40歳を迎え、同月に「カーライフジャーナリスト」の肩書でフリーランスに転向。

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