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木更容子「やっぱり女子!」

VIO脱毛、女性の間で大ブーム!「やってよかった」と大勢が満足!気になる“やり方”は?

文=木更容子/美容ジャーナリスト、美容コメンテーター
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VIO脱毛、女性の間で大ブーム!「やってよかった」と大勢が満足!気になる“やり方”は?の画像1「Gettyimages」より

「VIO」って、なんだと思います? 「VIP」じゃないですよ。「VSOP」でもないです。「V」は「Vゾーン」=下着を正面から見た三角地帯のエッジのことです。「I」は「Iライン」=Vの先の川の両岸のこと。「O」は「Oゾーン」=そのままお尻の穴の周りのことです。一言でいえば、「VIO」とは「アンダーヘア」各部のこと。今その「VIO脱毛」が大人気なんです。それも、50代以降のマスタークラスの女子に「やってみたい!」という人が急増中なのです。

 ところで、このVIO脱毛。2000年代前半から早い人が始め、昨年あたりから一般に広く認知されてきたというイメージです。当時、女子の間ではアメリカのテレビドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』が大ヒット。VIO脱毛先進国のアメリカでは、「みんなやってるらしいよ」「外人と付き合うなら、やってなとダメだって」なんて盛り上がったものでした。そういえば、叶姉妹の恭子さまが、ぴかぴかに永久脱毛の上バタフライのタトゥーを施したきらびやかな秘所を女性誌で披露されていたのも懐かしい。

 それが今、再びのVIO脱毛ブームです。しかも、完熟女子に。理由は、ズバリ「介護」。 実は「介護される側になったときの準備」です。そういわれるとドキッとするお年頃なのです。

 今の50代の方々はバブル期に青春を過ごし、20~30代にワキ毛やスネ毛の脱毛はひととおり終えている組。VIO脱毛に抵抗の少ない世代です。しかも、デフレで永久脱毛は昔からは考えられないくらい安くなっています。これが、完熟女子に“新たなミッション”を下してしまいました。脱毛専門のエステやクリニックも、ビジネスチャンスと勢いづいています。

 ちなみに、「陰毛を脱毛する」というと、無毛状態を想像される方も多いと思いますが、無毛は目指していません。温泉に行けなくなってしまいますし、毛がないと大事なところが露すぎます。イメージとして毛の量を大幅にリストラする感じです。要するに、自分がスッキリとした気分になり、将来の被介護に備えて清潔を保てればよし。あくまで自分のための脱毛です。

 ただ、実際に、やってみると気持ちいい。爽やかな風が吹き抜けるようです。たしかに、ムレないし臭いも気にならない気がします。やった人はたいてい「もっと早くやればよかった~」っていいますね。でも、「介護」みたいな“言い訳”が欲しい気持ちもある。「オバサンが今さらなんで脱毛」などと言われてしまいそうな気がするもの。「誰トク」ではないんです、「自分トク」なんです。

 でも、清々しくなるまでの道のりは、相当ハード。ものすごく痛いんです。昔に比べたら痛みは軽くなっているし、麻酔クリームも塗るのだけれど、やっぱりデリケートゾーンですから。とくに、粘膜に近いIラインが痛い(ちなみに、意外にOは大丈夫です)。男性だったらきっと逃げ出しちゃうのではないでしょうか。でも、あの有名なサッカー選手もやっているって噂もありますしね。どうですか、やってみますか? だって、被介護は男性にも女性にもやってきますからね。
(文=木更容子/美容ジャーナリスト、美容コメンテーター)

木更容子/美容ジャーナリスト、美容コメンテーター

木更容子/美容ジャーナリスト、美容コメンテーター

化粧品開発者や研究者、また医師や大学教授への取材を積極的にこなす。それから得た情報を中立的な視点で読者に伝える独自のスタンスが、読者から高い支持を得ている。美容誌をはじめ、数々の人気女性誌において美容ページを担当。『Oggi』(小学館)では“美肌師匠”、『Domani』(小学館)では“美肌のエキスパート・木更隊長”、『MAQUIA』(集英社)では“美肌番長”として、誌面にも登場する。現在、『InRed』(宝島社)、『SPUR』(集英社)にて、連載コラムを執筆中。化粧品のマーケティングおよび開発アドバイザーとしても活躍
木更 容子オフィシャルサイト

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