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ミドルエッジ「懐かしい! をお送りします」

「平成の“大晦日”」特番で司会のタモリ、トンガッていた過去の顔…小田和正との壮絶バトルとは?

文・構成=ミドルエッジ
「平成の“大晦日”」特番で司会のタモリ、トンガッていた過去の顔…小田和正との壮絶バトルとは?の画像1※参考画像:『ブラタモリ 15』 KADOKAWA (amazonより)

 あなたにとって「懐かしい」とはどんな情景でしょうか? 1970~90年代の「懐かしい」を集めたのがサイト「ミドルエッジ」。あなたの記憶をくすぐる「懐かしい」から厳選した記事をお届けします。

 平成の最終日となる4月30日。テレビ各局は特番を用意していますが、フジテレビ系列で放送されるのが『平成の“大晦日” 令和につなぐテレビ』。同番組の司会を務めるのは、昭和〜平成時代を代表するバラエティといえる『笑っていいとも!』を支えたタモリ。今回のような記念特番の司会に起用されるように、いまや博識ぶりと人柄で多くの国民に愛されるタモリですが、かつては結構トンガッていました。例えば、思い出すのが、小田和正との激しいバトル。そこで今回は、2人の間に生まれた遺恨と『笑っていいとも!』内で繰り広げられた壮絶な舌戦を振り返っていきたいと思います。

フォークソングと小田和正を批判していたタモリ

「平成の“大晦日”」特番で司会のタモリ、トンガッていた過去の顔…小田和正との壮絶バトルとは?の画像2※参考画像:『オフコース・グレイテストヒッツ 1969-1989』ファンハウス(amazonより)

  少し前になりますが、YouTubeに上がって話題になった「ガキが…舐めてると潰すぞ」動画。『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演したガールズバンドCHAIの不遜な態度にタモリが激怒していることを匂わせるサムネで再生回数を荒稼ぎした動画なのですが、少しでもタモリのことを知っていれば、これが明らかな“釣り”であることは瞬時に見抜けるというもの。

 そもそも、ここ10年、いや、20年余りの間で、赤塚不二夫の葬儀と『いいとも』の最終回、大嫌いなミュージカルの話を振られた時以外で、彼が感情を露わにしているところを見たことがある人はいるでしょうか? おそらくいないはずです。

 特に「音楽」に関しては、個人的な好き・嫌いはおろか、興味・関心を示す場面さえ、近年、ほとんどと言っていいほど見られません。筆者の覚えている限り、今から15年ほど前の『MステSP』に桑田佳祐がゲスト出演した時に、出演ミュージシャン一人ひとりがお気に入りの3曲を紹介していくくだりで「桑田くんが選んだ曲は興味あるなぁ~」とつぶやいたのが最後です。

 オザケンこと小沢健二10枚目のシングル「さよならなんて云えないよ」を「生命最大の肯定」と称賛したり、『今夜は最高!』(日本テレビ系)で憧れのマイルス・デイヴィスと対面して緊張で汗をダラダラかきながら浮足立ったりしていた頃のタモリは、もういないのです。

 そんな、ともすれば事なかれ主義のように見える今のタモリからは想像もつきませんが、かつては「暗いから」という理由で、はっきりとフォークソング嫌いを公言していました。さらには、さだまさし、そして小田和正率いるオフコースを自身のラジオにおいて名指しで批判するというトンガりっぷりを示していたのです。

異様な緊張感!? テレフォンショッキングでの戦い

 タモリの小田和正批判は、たちまち本人の知るところに。今のフジテレビだったから、こんな危険な2人を全国ネットの生放送におけるトークコーナーで鉢合わせさせるなど、リスキー過ぎてやらないでしょう。しかし、80年代に「楽しくなければお昼じゃない!」のスローガンを掲げ、『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)でお馴染みの名プロデューサー・横澤彪氏に率いられていたラジカリズム全開だった頃の『いいとも!』は、そんなリスクなどお構いなしに「水」と「油」を一緒にして見せたのでした。

 決戦の火ぶたが切って落とされたのは、1984年2月。かねてタモリが自分を悪く言っていることを知っていた小田は、対決姿勢満々で登場。口元にはうっすらと不敵な笑みを浮かべていました。

 タモリが「レコードをお出しになった?」と小田の新譜について話を振ると、「きっと気に入らないと思いますけど……」と早速、先制パンチ。しかし、タモリも一切怯む様子なく、小田を批判したことについて「本当に失礼とは思っていませんでしたけども」と応酬して見せます。

 さらに、いつものように「なぜフォークが嫌いか」という持論を展開するタモリ。それを黙って聞いていた小田でしたが、タモリの話が一通り終わると「専門的な話をしてもつまらないから」とバッサリ切って捨てます。これにタモリもカチンと来たのか「バカにしてるんですか!?」と声を荒らげる場面も。このトーク中、スタジオアルタが異様な緊張感に包まれていたのは言うまでもありません。観客はどこで笑ったらいいのかわからず、終始、乾いた笑いが一瞬小さく起こって止むという現象が繰り返されていました。

 この“1984年2月の決戦”(!?)により深い溝が生まれ、以来約35年間、共演歴のないタモリと小田。しかし、2015年2月8日、フジテレビの中村光宏&生野陽子両アナウンサーの結婚披露宴でたまたま居合わせたらしく、2人は歩み寄って握手を交わし、ついに“和解”を果たしたといいます。『いいとも!』が終了した今、2人が現役で活動し続けている間に、ぜひとも、『Mステ』で両雄並び立つ姿が見たいものです。

 この連載では次回以降も皆さまの脳裏に「懐かしい」が蘇りそうな記事を提供して参ります。「こんな記事は?」「あのネタは?」なんてお声も、ぜひお待ちしておりますので、よろしくお願いいたします。
(文・構成=ミドルエッジ)

●視聴率0%の番組も…討ち死に続きだったTBS「いいともの裏番組」
●「笑っていいとも!」レギュラー出演の長かったタレントランキングベスト20!!
●「いいとも」では「いいとも青年隊」だけでなく、「いいとも少女隊」が番組を盛り上げていましたね!

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