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ヤマトHD、“バイト出身叩き上げ”社長就任…グループ21万人経営の綻び是正という難題

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ヤマトホールディングス本社(「Wikipedia」より/Lombroso)

 ヤマトホールディングス(HD)は4月1日付で、傘下のヤマト運輸社長の長尾裕氏が社長に昇格した。山内雅喜社長は代表権のない会長に就いた。

 社長交代の狙いについて山内氏は、「2019年はヤマトグループが100周年を迎え、次の中期経営計画を策定するタイミング。成長スピードを上げるために確実に(バトンを)つなげたい」と説明した。また、新社長となる長尾氏については「現場に近く、ヤマトのDNAをしっかり受け継いでくれる。既存の考えにとらわれず新しい発想でチャレンジする実行力がある」と評価した。

 長尾氏は「ヤマトでアルバイトをしたことがある」バイト出身の社長だ。兵庫県出身で、ヤマト運輸との出会いは、高崎経済大学経済学部2年生の時。深夜0時から朝6時まで、お歳暮仕分けのアルバイトをした。ベルトコンベア上を流れる荷物を地域別に分けていく仕事だ。寒くて眠くてつらかったが、「荷物の積み方を工夫すると、たくさん積めたりするのが面白かった」と振り返る。

 就職活動が始まり、大学の就職課からヤマト運輸を紹介された。バイトをしたこともあり、「縁があったのだ」と入社を決めた。

 1988年、ヤマト運輸(現・ヤマトHD)に入社し、神戸中央営業所(のちの神戸中央支店)に配属された。入社1年目が強烈な原体験となる。「仕事は、待っているのではなく自分で探してくる」ということを、身をもって学んだ。当時の仕事は現場完結。1年間で仕分け、配達、お客さま対応、営業、帳簿付けなど、あらゆる実務を経験した。

 営業所副所長のスーパーマンのような仕事ぶりに感動して、「早く、あの人のようになりたい」と、がむしゃらに働いたと述懐している。入社から一貫して配送現場に立ち続けた。92年に六甲営業所に異動になり、初めて所長になったが、阪神大震災に見舞われ、営業停止を余儀なくされた。「サービスをどう再開するか。大きなチャレンジだった」と振り返る。近隣の営業所に間借りして、荷物を届けた。

 山口主管支店長、埼玉主管支店長を務め、2009年にTSS(Today Shopping Service)営業室長として、ネット通販の当日配送など新サービスの営業を担当。10年、執行役員関東支社長に昇格。常務執行役員を経て15年4月、事業会社ヤマト運輸社長と持ち株会社ヤマトHDの執行役員に就いた。

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