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ライザップ赤字転落、継続企業の前提に疑義…銀行筋、新規融資を控える動きか

文=編集部
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ライザップ(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

 RIZAP(ライザップ)グループは6月22日午前10時、東京・千代田区紀尾井町のホテルニューオータニ ザ・メイン宴会場階「鶴の間」で株主総会を開いた。

<瀬戸健社長は冒頭、「株主のみなさまにはこの1年、ご迷惑とご心配をおかけ申し訳ございませんでした」と頭を下げ、20年3月期について「黒字でなければ、この場にいない。これは自信の表れであると受け止めていただければと思う」と宣言した。予想された経営陣への厳しい質問はほとんどなし。瀬戸社長への励ましの声や応援する声が大半だった>(6月22日付朝日新聞)

「週刊現代」(5月25日号/講談社)に、『ライザップ「経営危機・倒産」の大ピンチ』と報じられた大赤字会社の株主総会だ。大荒れになると予想されたが、「開かれた株主総会」の流れで激しい意見が飛び交う今年の株主総会のなかでは珍しい、“シャンシャン総会”となった。

 RIZAPの株主構成を見ると、瀬戸社長の資産管理会社CBMが持ち株比率31.89%で筆頭株主。瀬戸健社長(26.98%)、瀬戸早苗氏(4.18%)と合わせて63.05%を保有する(19年3月末時点)。

 同社が開示した臨時報告書によると、株主総会での瀬戸氏の賛成比率は実に99.11%。100%に近い支持を得た。上場会社というより、瀬戸氏のシンパで固めた「瀬戸商店」そのものなのである。

買収した上場企業群が業績の重石に

 RIZAPはM&A(合併・買収)を行い子会社に組み入れた各社の業績が振るわず、2019年3月期連結決算(国際会計基準)で193億円の最終赤字(18年3月期は90億円の黒字)に転落した。

 18年3月期に利益を87億円押し上げていたのが「負ののれん代」だった。新規M&Aの停止で、これが計上できなくなった。構造改革関連費用を93億円計上したことも響いた。

 上場子会社8社が店舗閉鎖などの費用を特別損失として計上。この額が最終損益段階で、単純合計で85億円となったことも最終赤字幅の拡大につながった。当初は153億円の黒字を見込んでいたのだから、最終損益段階で346億円も下振れしたことになる。

BusinessJournal編集部

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