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小谷寿美子「薬に殺されないために」

市販の頭痛薬「依存」で、胃・肝臓が重篤な病気の危険…まずは病院での受診が重要

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「gettyimages」より

 

 先日とある患者さんが、「ドラッグストアの人は“店員さん”みたいだから、薬のことは聞きづらい」と薬局のカウンターで話してくれました。これを聞いた私は、胸の奥がムズムズしてしまいました。その“ドラッグストアの店員さん”を10年以上やっていた私は、ドラッグストアの薬剤師というのは、まだまだ信頼されていないのだと残念に思いました。

 薬剤師や登録販売者といった有資格者に相談せずに「決め打ち」で「指名買い」をすることが多いのが、頭痛薬です。風邪薬や胃薬については相談されることが多いのですが、頭痛薬に関しては、ほとんどといっていいほど「●●をください」と言われます。改良された新商品があると紹介しても、聞く耳を持ってくれません。しまいには「これしかないんですか?」と言われます。「大容量包装はないのか?」という意味なのですが、「ないんですよ」と答えます。この頑固なまでの「指名買い」は、まるで「信者」のようです。

痛みは幻

 痛みがあるのに、調べてもらったら何もなかった、ということはありませんか? 何か原因が発見されれば安心するのですが、現代医学をしても原因が発見されない場合があります。異常はないのに痛みがあるというような状態です。腰痛を長いこと患っていて、その場所が完治したにもかかわらず痛みが続いていることもあります。一方で薬効が何もない偽薬を飲んで「治った」ということがあります。つまり、私たちは原因がない痛みを発生させることができるし、薬を使わなくても痛みは治すことができるわけです。

 偽薬を飲んで治ることを「プラセボ効果」といいます。このプラセボ効果を発揮しやすい病気については調べられていて、パーキンソン病、痛み、抑うつの3つだといわれています。いずれも脳に関係する病気です。プラセボ効果は「パブロフの犬」と一緒で、脳に条件付けをしてそれに反応しているのです。

「薬を飲む→痛みが消える」を何度も繰り返し脳に認知させます。そうしているうちに、ある感情が湧いてきます。「薬を飲む→痛みが消えるかもしれないという期待感→やっぱり痛みが消えた」となります。そこで偽薬を飲みます。「偽薬を飲む→期待感→やっぱり痛みが消えた」となります。痛みは単なる脳の反応なのです。

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