業績悪化を受けて西川社長の交代は避けられそうにない。西川社長はすでに“死に体”との声が社内外から出ている。指名委は誰を後継者にするのか。ルノーとしては、統合賛成派をトップに据えたいだろう。ルノーの統合案は親子上場解消という大義名分が立つ。指名委を舞台に自主独立を堅持したい日産と、何がなんでも統合したいスナール会長が火花を散らすことになる。

次のヤマ場はいつ来る

 日産の西川社長は株主総会で「資本関係を含めて突っ込んで議論していく」と説明した。関係の見直しでは、日産がルノーの株式を買い増すのか、ルノーが日産に対する出資比率をどの程度引き下げるかなどをめぐり、激しい駆け引きがありそうだ。前出ウォール・ストリート・ジャーナルは「早ければ9月にも暫定合意の可能性」と報じたが、年内に日産側が最終決断をすることはないとの見方もある。20年3月期決算がまとまる頃までに日産が独立性をなんとか維持できる線で結論が出れば、日本側の勝利である。

「ルノーとFCAが経営統合するということは、日産が新しい巨大な組織に埋没するということ。完全に新会社(=ルノー)の軍門に下ることを意味する」(大手自動車メーカーのトップ)

(文=編集部)

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