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木下隆之「クルマ激辛定食」

あおり運転=「白い高級SUV」と、ことさらに強調するマスコミのメンタリティーは問題である

文=木下隆之/レーシングドライバー
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所有するクルマで自分のイメージを表現

 もっとも、クルマには趣味趣向を表現する力があるということでもある。ライフスタイルが表れる。

 先日、あるクルマの販売店の営業担当者から、こんな話を聞いた。

「どのモデルにしようかを悩んでいるお客樣には『どう見られたいのですか?』と聞くようにしています。アクティブに思われたいのでしたらSUVワゴンがお勧めです。ライフスタイルが華やかに印象持たれたいのならば、レッドやブルーといったカラーも素敵ですよね、といった具合です」

 なるほど、クルマには人格まであらわにしてしまう底知れぬパワーがありそうだ。話が脱線してしまったかもしれないが、クルマには印象操作の対象になるほどの潜在的な力があり、同時にそれがカーライフを豊かにもしているともいえる。「白い高級SUV」が、自動車業界が心配している「白物家電」になるには、まだ時間がかかりそうである。

(文=木下隆之/レーシングドライバー)

●木下隆之
プロレーシングドライバー、レーシングチームプリンシパル、クリエイティブディレクター、文筆業、自動車評論家、日本カーオブザイヤー選考委員、日本ボートオブザイヤー選考委員、日本自動車ジャーナリスト協会会員
「木下隆之のクルマ三昧」「木下隆之の試乗スケッチ」(いずれも産経新聞社)、「木下隆之のクルマ・スキ・トモニ」(TOYOTA GAZOO RACING)、「木下隆之のR’s百景」「木下隆之のハビタブルゾーン」(いずれも交通タイムス社)、「木下隆之の人生いつでもREDZONE」(ネコ・パブリッシング)など連載を多数抱える。

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