コロワイド、巨額赤字で未曾有の大量閉店…かっぱ寿司が足かせ、7期連続減収で再建見通せずの画像1
かっぱ寿司の店舗(「Wikipedia」より)

 外食大手のコロワイドは、居酒屋業態を中心に不採算店196店を閉店すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で業績が悪化したことを受け、大量閉店に踏み切る。

 コロワイドは居酒屋「甘太郎」や焼肉店「牛角」など、さまざまな分野の外食店を展開する。新型コロナの感染拡大に伴う外出自粛や店舗の臨時休業、営業時間の短縮で業績が悪化していた。全業態の既存店売上高は3月が前年同月比27.6%減、4月が58.7%減と大きく落ち込んでいる。

 2020年3月期の連結決算(国際会計基準)の最終損益は64億円の赤字(前期は6億3200万円の黒字)に転落した。新型コロナの影響による減収や閉店などによる減損損失の拡大が響いた。計上した減損損失は106億円(前期は48億円)で、将来的に収益性が低下すると予想される店舗も減損処理の対象にしたという。

 売上高は3.7%減の2353億円だった。従来予想から226億円下振れした。このうち新型コロナの影響を68億円と見積もった。新型コロナ前から宴会需要の低迷で居酒屋が苦戦していたことも響いた。

 コロワイドは1963年に創業。77年に居酒屋「甘太郎」を開店した。その後、関東地方を中心に出店を重ね、勢力を拡大した。そして2000年代から急拡大するが、その原動力となったのが、M&A(合併・買収)だ。02年に居酒屋「北海道」などを展開する平成フードサービスを買収したのを皮切りに、M&Aを駆使して事業を拡大した。05年に「ステーキ宮」など多様な外食業態を展開するアトムを子会社化。12年に焼き肉チェーン「牛角」などを展開するレインズインターナショナル(旧レックス・ホールディングス)を、14年に回転ずしチェーン「かっぱ寿司」を展開するカッパ・クリエイト(旧カッパ・クリエイトホールディングス)を、それぞれ子会社化した。

積極的なM&Aで事業拡大も、かっぱ寿司が足かせに

 コロワイドが積極的なM&Aを実施するのは、スピーディーに事業を拡大するためだ。また、幅広い顧客層を取り込むほか、同一地域や同一ビルに複数の業態を集中的に出店する「多業態ドミナント戦略」を実施することも目的としている。そしてもうひとつ重要なのが、「居酒屋依存」から脱却することだ。若者のアルコール離れや、07年に飲酒運転に対する罰則が強化されて業績が悪化したことなどから、居酒屋依存の危うさが浮き彫りとなった。そのため、居酒屋以外の業態を持つ企業を次々とM&Aで取り込み、居酒屋依存からの脱却を図った。こうしたM&Aにより居酒屋売上高が全体に占める割合は低下しており、最近は20%台となっている。

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