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【態度悪く御礼】500円…キンコン西野亮廣が詐欺批判を承知で夢見る革命とプペル美術館

文=田口るい
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キングコング・西野亮廣が開くオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」ではさまざまなクラウドファンディングが企画されており、その内容の“いかがわしさ”がネットでたびたび話題となっている。(画像は「西野亮廣エンタメ研究所」公式サイトより)

 原作・製作総指揮・脚本を担当したアニメ映画『えんとつ町のプペル』が、興行収入20億円、観客動員数150万人突破という大ヒット(2021年2月現在)を記録しているキングコング・西野亮廣(40)。スマホアプリ「HELLO! MOVIE」を使用した「西野による副音声付き上映第2弾」が11日からスタートしたこともあり、何度も劇場に足を運んでいるリピーターも多いというが、そのなかには西野のオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」の会員も少なくないといわれている。

「西野は2016年からオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』を開設。会費は月額980円、サロンの会員数は現時点で約7万1000人ほどだといい、年間売り上げはざっと8億3000万円ほどだとか。『えんとつ町のプペル』公開後、ネットでは一部のサロン会員が同映画の台本付き前売りチケットを大量に購入し、みずから手売りしていたことが判明して物議を醸していました。発端は、西野のサロン会員向けに『映画のシナリオ台本と前売りチケットを原価で仕入れて販売できる権利』が与えられたことだったといいます」(芸能ライター)

 西野は、自身のオンラインサロンでさまざまなクラウドファンディングを企画しており、賛同してくれたユーザーに対して支援金額ごとに“リターン”を行っている。その内容の“いかがわしさ”もまた、彼の行動がネットで話題となる一因となっているようだ。

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西野の地元・兵庫県に時計台を作るためのクラウドファンディング。目標金額を大幅に達成し、1000万近くが集まった。(画像は、吉本興業のクラファンサイト『シルクハット』より)

【態度悪く御礼】500円、【目をそらしながら御礼】500円、【真っ直ぐ目を見て御礼】1000円

 たとえば、西野の地元・兵庫県に時計台を作るためのクラウドファンディングのリターンは、以下の通りである。

【態度悪く御礼】500円
このリターンを購入したことを 西野亮廣と会った時に言っていただけると、西野がぶっきら棒に「ああ。ありがとう」と御礼をします。

【目をそらしながら御礼】500円
このリターンを購入したことを 西野亮廣と会った時に言っていただけると、西野が伏し目がちに「ありがとうございます。 ありがとうございます。ありがとうございます」と三回御礼をします。

【真っ直ぐ目を見て御礼】1000円
このリターンを購入したことを西野亮廣と会った時に言っていただけると、西野が真っ直ぐ目を見て「ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます」と三回御礼をします。

(すべて、吉本興行のクラウドファンディングサイト『シルクハット』より、原文ママ)

 ちなみに【西野と時計台を作れる権利】は5000円。ユーザーは自らお金を払って、西野と一緒に時計台を作るというわけだ。

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批判も多かった『えんとつ町のプペル』の美術館の建設費用の一部を募るクラウドファンディング。しかし、結果的には目標金額の5000万円を大きく上回る6000万円以上の支援が集まった。(画像は、吉本興業のクラファンサイト『シルクハット』より)

美術館完成の目途も立っていないなか、クラウドファンディングで6000万円以上を調達

「ファンであれば『西野と一緒に時計台が作れるなら5000円は安い』と考える人もいると思われるため、まだ納得できる部分もないではない。それよりも問題視されたのが、『えんとつ町のプペル美術館をつくりたい!』というクラウドファンディングです。

 西野は2018年9月、美術館の建設予定地として地元・兵庫県川西市に約350坪の土地を購入し、同年10月に美術館の建設費用の一部を募るクラウドファンディングを開始。数万円~数十万円の支援をしてくれたユーザーに対して【1日館長になれる権】【一生フリーパス】などのリターンを設けました。しかし、美術館完成の目途も立っていない状態で、こうしたリターンを設けた西野に対しネットでは、『詐欺ではないか』『クラウドファンディングのイメージを悪くする』との批判も出ていました。とはいえ、結果的には目標金額の5000万円を大きく上回る6000万円以上の支援が集まり、西野の求心力の高さが証明されたのです」(同)

NSC時代から「革命を起こす」と豪語していた西野亮廣

 吉本興業の芸人養成所・NSCで西野と同期である南海キャンディーズ・山里亮太(43)は、2月3日深夜放送の『山里亮太の不毛な議論』(TBSラジオ)で西野について、「もともとね、NSCの時代から楽屋で言ってたもん。西野の声聞こえるなと思ったら『革命、革命』って。『あれ? 今日のオーディション、チェ・ゲバラ出る?』って思ったとき、あったからねおれ」「変えようというスピリットはすごかった。ずっと言ってたもん」と明かしていた。

 数々のクラウドファンディングを成功させ、『えんとつ町のプペル』を大ヒットさせるなど、実業家やクリエイターとしての“才能”を見せつけている西野だが、さて、その先に待っているのは、どんな“革命”なのだろうか。

田口るい

田口るい

音楽誌の編集部勤務を経て、フリーランスとしてエンタメ系やカルチャー系の記事を執筆。

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