新型コロナウイルス感染症に伴う政府・自治体の緊急事態宣言が明け、多くの企業がテレワークから出社勤務に切り替えた。ネット上で「強制出社だ」と嘆く声が散見されるなかで本格的な通勤ラッシュが東京都内に戻り始めた5日、都内のJR、私鉄、地下鉄各線の駅では混雑に拍車をかけるような事態が発生していた。
JR東日本のスマートフォンアプリ「モバイルSuica」のiOS版で障害が発生し、同日朝からアプリ上で残高をチャージできない状態になったのだ。
Twitterの「モバイルSuicaサポート【JR東日本公式】」アカウントは同日午前8時、以下のようにアナウンスしている。
「現在、システム障害によりApple PayのSuicaでチャージや定期券・グリーン券の購入ができなくなっております。復旧を急いでおりますので、券売機等でのチャージ・購入をお願いします」
現在、システム障害によりApple PayのSuicaでチャージや定期券・グリーン券の購入ができなくなっております。復旧を急いでおりますので、券売機等でのチャージ・購入をお願いします。
— モバイルSuicaサポート【JR東日本公式】 (@JR_Mobile_Suica) October 4, 2021
各社報道やJR東日本などのアナウンスによると、Apple Payを利用してチャージすると、クレジットカードの認証をクリアし決済音は鳴るのに、「入金(チャージ)処理を完了することができませんでした。時間をおいてもう一度操作してください」との文言が表示され、残高に反映されないのだという。
JR東日本「クレカ残高が減っている場合はサポートセンターへ」
当編集部にも、利用者から「誤って複数回決済処理してしまった場合、余剰分は返金されるのか」「反映されないので、何度も決済処理してしまい不安だ」などという連絡があった。その場合、どうすればいいのだろうか。
JR東日本広報部の担当者は同日午前、「現段階でそうした具体的なトラブルを把握できていません。仮にモバイルSuicaにチャージし、(アプリに課金が反映されずに)クレジットカードの残高が減っている場合、モバイルSuicaサポートセンターにご連絡いただきたいです」と話している。
同日午前11時半現在、復旧作業は完了していない。トラブル復旧のアナウンスがあるまでは、同サポートセンターが呼び掛けている通り、現金を使って駅のチャージ専用機、コンビニエンスストアのレジやATMなどでチャージするほうが良いかもしれない。
(文=編集部)