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片田珠美「精神科女医のたわごと」

小室圭さん、不合格も想定し結婚急いだ可能性…自己顕示欲と無自覚型ナルシシスト

文=片田珠美/精神科医
小室圭さん、不合格も想定し結婚急いだ可能性…自己顕示欲と無自覚型ナルシシストの画像1
宮内庁のHPより

 米ニューヨーク州の弁護士試験の合格者一覧が10月29日に発表された。だが、秋篠宮ご夫妻の長女眞子さんと結婚した小室圭さんの名前は、目を皿のようにして探しても、見当たらなかった( https://www.nybarexam.org/EXJ21/KL210.html )。

 ニューヨーク州の司法試験委員会は資料で合格者人数を5791人と公表しているが、合格者リストには5785人分の名前しか掲載されていない。そのため、リストに載っていない合格者に小室さんが入っている可能性も取りざたされている。

 もっとも、合格したにもかかわらず、リストに載っていないのは一体なぜなのかと疑問を抱かずにはいられない。もしかしたら、合否線上スレスレとか、試験中の不正が発覚したとかで、合格させるべきかどうかについて司法試験委員会でもめているのではないかと勘繰りたくなる。

 少なくとも、本日(10月30日)の時点で、小室さんの名前が合格者リストに掲載されていないのは事実であり、不合格だった可能性も否定できない。にもかかわらず、小室さんは結婚前の10月18日、赤坂東邸を訪れ、秋篠宮ご夫妻と面会した際、今後の生活基盤について詳しく説明を求められ、司法試験の出来栄えについても聞かれて、「大丈夫です」と答えたと一部で報じられているが、もしそれが事実であれば、そう言い切れたのは一体なぜなのか。

 2つの場合に分けて、この疑問の答えを探っていきたい。1つは、小室さんが不合格の可能性もあることを想定していた場合、もう1つは、小室さんが自身の合格を確信しており、不合格になるなどとは夢にも思っていなかった場合である。

 まず、前者の場合、眞子さんと結婚するには生活基盤をきちんと整えるよう秋篠宮さまから要請されていたということなので、たとえ小室さんが不合格の可能性を想定していたとしても、口にはできなかっただろう。国民からの批判の声が高まる中で結婚を強行するには、弁護士の資格を取得できるかのようにふるまうしかなかったはずだ。

 そう考えると、これほど結婚を急いだ理由もうなずける。眞子さんの「30歳になるまでに結婚したい」という願望があったから、急いだという説もあったが、実際に2人が結婚なさった10月26日には、眞子さんはすでに30歳の誕生日を迎えておられた。だから、小室さんが弁護士資格を無事に取得して、法律事務所の仕事に慣れるまで待ってから、結婚するという選択肢もあったはずなのに、そうせずに急いで入籍したのは、合否発表後だと不合格とわかってしまい、結婚に反対する声がさらに高まるだろうと予想できたからではないか。

 また、小室さんが秋篠宮さまに「大丈夫です」と答えたとすれば、その背景には「実際あるより以上によく見えるように」という願望があったと考えられる。こうした願望が人一倍強く、「あらゆる種類の詐欺並びに欺瞞が問題となる」タイプを、ドイツの精神科医クルト・シュナイダーは、その著書『精神病質人格』で「自己顕示欲型」と呼んだ。

 ちなみに、シュナイダーは「精神病質人格」を「その人格の異常性に自ら悩むか、またはその異常性のために社会が悩む異常人格」と定義しており、その10類型のうちの1つが「自己顕示欲型」である。小室さん本人が悩んでいるようには見えないが、彼のことで日本社会は悩んでいる。

小室さんは「無自覚型のナルシシスト」

 後者、つまり小室さんが自身の合格を確信しており、不合格になるなどとは夢にも思っていなかった可能性も十分考えられる。というのも、以前この連載で指摘したように、小室さんは、アメリカの精神科医グレン・ギャバードが「無自覚型のナルシシスト ( Oblivious Narcissist )」と名づけた典型のように見えるからである( https://biz-journal.jp/2021/09/post_252720.html )。

 ギャバードは、強い自己愛の持ち主を「無自覚型」と「過剰警戒型 ( Hypervigilant Narcissist)」の2種類に分けたのだが、「無自覚型」には、次の6つの特徴が認められる。

1)他人の反応に気づかない

2)傲慢で攻撃的

3)自己陶酔

4)注目の的でいたい

5) “送信器”はあるが、“受信器”がない

6)他人の気持ちを傷つけることに鈍感

 いずれの特徴も小室さんは併せ持っているように見えるが、私がとくに注目するのは、5)“送信器”はあるが、“受信器”がないことだ。こういう人は、自分の言いたいことだけを言うことが許される場合には、“送信器”の機能を十二分に発揮して、活躍できる。だから、ニューヨーク州の弁護士会が主催したビジネス法部門の学生論文コンペで優勝したのも、なるほどとうなずける。

 しかし、“受信器”がないため、試験のように出題の意図をきちんと読み取り、それに沿うように回答しなければならない場合には、うまくいかない。今年4月8日に出した文書でも、何となくズレているという印象を受けたので、弁護士試験に落ちたとしても不思議ではない。

 おまけに、「無自覚型のナルシシスト」は、何の根拠もなく、「自分はできる」と思い込みやすい。だから、小室さんが「自分は合格する」と確信していたことは十分考えられる。

 たとえ不合格でも、落ち込むことはない。再挑戦すればいいだけの話である。小室さんは持ち前の“鈍感力”と愛の力で乗り越えていけると信じている。心からエールを送りたい。

(文=片田珠美/精神科医)

参考文献

クルト・シュナイデル『精神病質人格』懸田克躬・鰭崎轍訳 みすず書房、1954年

Glen 0.Gabbard : Two Subtypes of Narcissistic Personality Disorder. Bulletin of the Menninger Clinic.53, 527-532. 1989 

片田珠美/精神科医

片田珠美/精神科医

広島県生まれ。精神科医。大阪大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。人間・環境学博士(京都大学)。フランス政府給費留学生としてパリ第8大学精神分析学部でラカン派の精神分析を学ぶ。DEA(専門研究課程修了証書)取得。パリ第8大学博士課程中退。京都大学非常勤講師(2003年度~2016年度)。精神科医として臨床に携わり、臨床経験にもとづいて、犯罪心理や心の病の構造を分析。社会問題にも目を向け、社会の根底に潜む構造的な問題を精神分析学的視点から分析。

Twitter:@tamamineko

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