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元舞妓が京都花街の闇を暴露し炎上!16歳で飲酒、客と混浴…実態は?

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京都花街の華やかな世界の裏側とは?(「Getty Images」より)

 Twitterが燃えている。その根源は、元舞妓kiyohaさんによる花街の実態ツイートだ。その内容が、社会全体がコンプライアンス意識の高い令和の時代に生きる私たちにとって、読めば読むほどあまりにも衝撃的かつ非日常的だからだろう。

 曰く「5000万円で貞操を売られそうになった」「16歳での飲酒」「客との混浴強要」といった彼女のツイートは、京都の花街世界が営々と築き上げたブランドや信用を瞬く間に破壊し、実態を知る者たちを震え上がらせている。

 そんな、これまで知られることのなかった京都・花街の世界とはいかなるものか。これまで関西の政財官界に深く食い込んだ取材を行ってきた経済ジャーナリストの秋山謙一郎氏に、今回注目されている京都・花街の実態について聞いた。

――kiyohaさんのツイートがネット上で話題になっています。

秋山氏「読んでびっくりしました。実名というか、顔出しで堂々とお書きになられている。勇気あるというか、ただただすごいの一語です。すでにネットでも語られていることとは思いますが、わざわざあの内容でご本人がウソをつく必要はないので、ご本人の経験の上に立った真実でしょうね。重く受け止めなければなりません」

――今回のkiyohaさんによるツイートをどう思われますか?

秋山氏「ただただ、『あっ、本当にそういう世界があったんだ』というのが、最初(kiyohaさんの)ツイートを拝見しての第一印象というか第一声です」

――仰る「本当にそういう世界があったんだ」とは?

秋山氏「何年か前、若手から中堅くらいの与党国会議員と秘書さんとの取材後の雑談時に、今回ツイッターで広まった『お風呂入り』をはじめ、京都での取材だったこともあり、それら古い花街の習慣について話題に上りました。そういうことが現代でも本当にあったんだと」

――話題の「お風呂入り」のほかには、どんな習慣があるのですか?

秋山氏「あくまでも聞いた話ですが、外出して一緒に食事やショッピング、ドライブなどなどに付き合う『ご飯食べ』、現代のクラブやキャバクラでいうところの『同伴』ですね。あとは『水揚げ』です」

――「水揚げ」とは何ですか?

秋山氏「恐らく、これこそが今回kiyohaさんのツイートで話題となった『5000万円で処女を売る』というものではないでしょうか。私が聞いたのは、舞妓さんの初夜というか初体験の相手をする。その相手をした男性、いわゆる“旦那”ですね。その旦那は『水揚げ旦那』と呼ばれ、以後、その舞妓さん、格が上がって芸妓さんとなってから引退までずっとバックアップをするとか」

――水揚げや水揚げ旦那と呼ばれる人は、さぞ京都界隈では有名な方なのでしょうね?

秋山氏「いや、それはどうでしょう。かなり昔、第二次大戦後、終戦後すぐの時代には廃れた習慣だと聞きました。人権問題ですし、それ以上にかなり大きなお金が動くので。そうしたお金を、このような目的で払える人となると、それこそ税務当局の眼もあるので、もう行われていない習慣だと聞きました」

――それは「表立って行われていない」という意味でしょうか?

秋山氏「そこまでは私も当時わかっていないというか興味がなかったのですが、あったとしてもその世界の秘密、“公然の秘密”だったのでしょうね。ただ、一般庶民が芸舞妓さんにそうしたオファーを行ったとしても、まず『そんなものあらしまへん』と相手にされないでしょうね」

――国会議員など社会的地位がある人でなければ「水揚げ」のオファーができないと?

秋山氏「いえ、そういう意味ではなく、そもそも京都で芸舞妓さんと遊べるお店は、完全な紹介制です。一見でふらっと入ってというわけにはいきません。社会的地位がある、カネがあるからといって、客がわがままを言えるようなところではありません。国会議員や一部上場企業の役員でも、そんな『水揚げ』だの『お風呂入り』だの、すでに廃れたとされている風習をひけらかしたところで相手にされないだろうという意味です」

――人権意識高い今の時代に、それこそ「水揚げ」「お風呂入り」といった習慣が行われている可能性を、kiyohaさんのツイートでは示唆されています。実際、今の時代にこれらを行えるのはどういった人たちだとみますか?

秋山氏「先程も申し上げた通り社会的地位、カネがある。それだけではあの世界では『それがなんどすか?』といったところでしょう。芸舞妓さんというか花街というか、そういう世界からの信用があるかどうかでしょうね。具体的な職業とかではなくその人自身でしょう」

――今回のkiyohaさんのツイートにより話題となった芸舞妓世界の旧習や悪弊といわれるそれは、今後完全に廃れると思われますか?

秋山氏「なくなるでしょう。でも、それは今日明日の話ではなく5年先、10年先、もう少し先の話ではないでしょうか」

 こう答えた秋山氏は、過去、自らが取材した自衛隊や宗教団体を例に取り、続けてこう話す。

秋山氏「芸舞妓さんの世界も、自衛隊や宗教と同じく閉鎖社会といわれます。そうした社会では、kiyohaさんの今回のツイートはその社会では外の世界で思っているほどのインパクトはないはずです。『外の世界が騒がしいな』『誰か何か言ってるな』という感じでしょう。ただ、今後じわりじわりと効いてくると予測します。だから完全に廃れるのは、まだ少し先の話なのです」

 この「まだ少し先の話」まで時間はある。それまで旧弊が続くとしたら、日本文化に夢を持って芸舞妓の世界に飛び込んだ少女たちには、あまりにも酷な話ではないだろうか。

 もしかしてこのように考えるのも、先の秋山氏が言う「外の世界が騒がしいな」ということなのだろうか。考えれば考えるほど空恐ろしくなる。

(文=Business Journal編集部)

秋山謙一郎 1971年兵庫県生まれ。経済ジャーナリスト。『友達以上、不倫未満』『弁護士の格差』(ともに朝日新書)、『ブラック企業経営者の本音』(扶桑社新書)ほか著書多数。AERA(朝日新聞出版)、週刊ダイヤモンド、ダイヤモンド・オンライン(ともにダイヤモンド社)、現代ビジネス(講談社)などに寄稿。

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