ニトリ、28期連続増益を支える異端経営 「当たり前」をひたすら徹底で独自施策続々

「優先順位の高い業務は何か、各業務の時間配分をどうするかを、常に月単位、週単位、当日単位で計画しないと仕事が前に進まない。残業をして成果を出しても無視される。勤務時間内に成果を出して初めて評価される」(前出関係者)

 それが労働生産性の高さにも表れている。個人営業から法人成りした72年の社員一人当たり労働生産性(年間)はわずか100万円だった。それが10年後の82年には4倍増の400万円に向上し、それから30年後の12年は1691万円で、82年比4倍強に高まっている。

 入社年次別研修、階層別研修、各種グループ研修、社内資格認定制度など、同社の教育制度は他の上場企業のそれとなんら違わない。違うのは現場での実践的人材育成、すなわちOJTの徹底だ。これが定着していなければ、どんなに充実した教育制度も効果を発揮できない。

「会社の成長は人づくりなしにありえない」と謳うニトリHDは、いわば「当たり前のことを当たり前に」実践することで28期連続増収増益を達成したといえよう。
(文=福井晋/フリーライター)

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