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2023.06.16 00:00
2019.08.27 06:00
工藤貴宏「幸せになるためのクルマ選び」
トヨタ「スープラ」発売直後に納車半年待ちに…“儲からない”スポーツカーをつくり続ける理由
スポーツカー生産の大きな意味
売上高30兆円、純利益1兆8828億円(18年度実績)を誇る巨大自動車メーカーのトヨタにとって、スポーツカーが直接的に利益を引き上げる効果は薄い。
しかし、単純に「儲かる/儲からない」ではなく、技術力を高めて商品の競争力をつけるとともに、スポーツカーによってクルマ好きにも一目置かれるブランドになることには、大きな意味があるのだ。
ところで、「メルセデス・ベンツが『SLC』の販売を終了し、アウディは『TT』の次期型を設定しない見込み」と書いたが、前者は「AMG GT」、後者は「R8」という、さらに高価で高性能なスポーツカーを用意し、ブランドのイメージリーダーに据えている。ブランドの地位を高めるためにはスポーツカーが必要だということを、ドイツの自動車メーカーはしっかり理解している。それが自動車文化であり、他社に差をつけ、潜在的にブランドの価値を押し上げるイメージの訴求には欠かせないからだ。
(文=工藤貴宏/モータージャーナリスト)
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