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小早川隆治「日本のクルマづくり~さらなる志・凛・艶・昂を目指して~」

日産スカイライン、目標上回る売れ行き…世界初「プロパイロット2.0」は日本の技術財産に?

文=小早川隆治/モータージャーナリスト

 プロパイロット2.0は、3D高精度地図データを活用、7個のカメラ、5個のミリ波レーダー、12個のソナーなどによる白線、標識、路面状況の確認、周辺車両の360度センシングなどを行うとともに、ドライバーモニターによりドライバーを監視するインテリジェントインターフェイスがあり、操作も大変容易だ。

試乗時の印象と今後への期待

 今回は短時間の試乗だったが、まずレーンキープの精度の高さには脱帽した。これまで試乗したことのある運転支援機能の場合、レーンキープはしてくれるものの、その精度に関してはどうしても違和感が拭えなかったのとは大きな違いだ。

 また、「遅い車の追い越し」も非常に安心して任せることができ、高齢者や普段あまりハンドルを握らない家族の運転、高速道路の長距離ドライブなどに対する安心感は大きく、なんらかの方法で事故率低減の予測ができれば、このシステムの普及に大きく貢献すると思う。

 目下のところ、3D高性能地図データの関係でプロパイロット2.0は日本市場に限られているが、今後は順次海外市場にも導入されるようで、対応車種も拡大していくだろう。さらなる進化とコストダウンは大きな挑戦課題だと思うが、今後の日産の、さらには日本の大きな技術財産になっていくものと確信する。

(文=小早川隆治/モータージャーナリスト)

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小早川隆治/モータージャーナリスト

小早川隆治/モータージャーナリスト

1941年生まれ。学習院大学卒業後、東洋工業(現マツダ)に入社。RX-7&モータースポーツ担当主査、北米マツダ副社長などを務める。退職後、モータージャーナリストとして活動。日本自動車研究者ジャーナリスト会議監事。

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