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日本企業、インド経済を席巻…新幹線受注の衝撃、各市場で海外勢とトップ争い

文=井上隆一郎/東京都市大学都市生活学部教授
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 自動車ではスズキの合弁企業が永年のトップシェアである。11月現在(マークラインズ公開資料)38.3%であり、2位の現代自動車はその半分以下の15.1%にすぎない。ただし、3位、4位には、われわれ日本人にはなじみの薄い現地民族資本のタタ自動車、マヒンドラ・マヒンドラが入っている。

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 スズキ以外の日本の自動車メーカーは、ホンダ、トヨタがそれぞれ5.1%、3.6%と1桁台でしかない。日産に至っては0.9%である。市場は2ケタで成長しているが、日産を除けば伸び悩んでいる。

ASEAN経済共同体との連携に勝機

 
 中国市場で日本企業は、一時優勢を見せながら韓国勢、現地勢、欧米勢の前に勢いを失っていったことが記憶に新しい。過剰性能や過剰品質、現地市場への不適合、生産投資の遅れなど、その戦略に問題があったことが知られている。インドでこれを繰り返すわけにはいかない。そのためには、日本企業として強力な基盤を備えているASEAN地域との連携を図ることが重要である。

 折しも15年末にはASEAN経済共同体(AEC)が成立する。インドとAECという2大経済圏の連携のなかに、日本企業がインド市場でさらなる成長を遂げるヒントがあるといえる。
(文=井上隆一郎/東京都市大学都市生活学部教授)

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